イロトリさんの感想、レビュー
イロトリ
占い師さんが主人公のお話。結局は、自分で自分の人生を決めて、良くも悪くするのも自分自身だけど、ちょっと背中を押してほしい時に占いっていいのかも
瀬尾 まいこ
ある家族の物語。不器用で乱暴な祖父と娘たちとその孫。一緒にカレーを食べる時間を通して、少し近づく
寺地 はるな
学校という狭い世界。中学生の時に感じてた窮屈さとか、残酷さとか、そういうものを思い出した
瀬尾まいこ
ある小さなフランス料理店にくるお客様の悩みや謎をシェフが解決していく物語。一話一話が短くて、料理のこととかもわかっておもしろい
近藤史恵
その時代を利用し、利用されながらも、その時の自分に正直に生きた一人の女性の10年間の片想いの物語。最後、なんだか泣けてしまった。
柚木麻子
田舎が地元で、都会の生活の良さわかっている同世代が書いた本だからこそ、農業や田舎で暮らすことの大変さをリアルに痛感した。理不尽と思えること、自分の常識が通じないことへの絶望感とか、ふるさとへの想いやそれをわかってもらえないことの切なさとか。色々と考えさせられた。
高橋久美子
同じ和菓子がテーマになっているのに、それぞれ雰囲気が全く違うお話になっていてとてもおもしろかった。 新たな作家さんにも出会うことができて、それぞれをあっという間に読み進めることができた。
小川一水/木地雅映子
初めて読むエッセイがほとんどだったが、過去に読んだものも。でも、結構内容は忘れていた。 「手袋をさがす」これを読んだ時に向田邦子さんのことがすごく好きになった。自分のなんとなく嫌なところというか、多分今の私を作っている根幹の問題部分なのかなぁと思うところをまさに明言してくれていると感じた。今読んでも変わらない。更に深くわかるなぁと感じさせられた。 未来や老後について想いを馳せる文章を読むたび、この人に生きていてほしかったなぁと思う。
向田 邦子
5人の作家さんがお酒をテーマにして書いた小説。それぞれ違った視点でおもしろかった。色んなお酒を大切な人と飲んで、人生を豊かにしたい。
織守きょうや/坂井希久子
法律のこととかは、正直難しくてよくわからなかったけれど、平等ということに信念をもって向き合ってきた人なのだということがわかった。 これからアメリカはどうなっていくんだろう。差別のない、皆が当たり前の権利をもって生きていけるように。
ルース・ベイダー・ギンズバーグ/アマンダ・L・タイラー
男子高校生たちの日常を描いた青春物語。笑えて、温かい気持ちになれて、なんだか元気ももらえて。書かれる言葉のセンスが良すぎた。ノリツッコミをみているような、いちいちおもしろかった。 誰もが人に迷惑をかけながら生きている、周りに哀しい歌は流れていない、何気ない日常や周りにいてくれる人の温かさ。最後にふと生きるのが楽になるような気づきをくれるのが三浦しをんさんの好きなところ。
三浦しをん
第二弾。やっぱりおもしろくてつい読んでしまう。共産主義って政治色の強い話題をもってきながら、推理や恋愛など読みやすく面白い内容になっている。やっぱり次が気になってしまう
リース・ボウエン/古川奈々子
最初からおおっと驚きの展開だったけど、ヒロインがとても魅力的。将来の不安はもちろん感じてるけど、今を思い切り楽しみ、自分の好きなことに正直に生きている。他人を冷静に分析しているところ、きつい言い方もあるけれど、ちゃんと愛を感じる。自分の人生を変えられるのは自分だけ!好きな物を追いかけていこう
坂木 司
どこにでもある普通の家庭の遺産相続。お金が絡むと今まで隠してきた本音などが浮かび上がってくる。あまりにも普通で身近な感じがして、読んでいて苦しくなるときもあったけど最後は丸く収まってほんとよかった。溜めこまず、ちゃんと話し合うってとても大事。そして、問題が起きたときは信頼できる人を見極め、冷静にできることをすること。
朱野帰子
色んなおいしそうなお菓子が紹介されていてお腹がすいてしまった。世の中には知らない、大切に受け継がれたり丁寧に作られた食べ物がある。私も色々と食べてみたいな
おもちゃプランナーのかわいい恋のお話。好きな人に喜んでもらったり、守るため、なぜか殺人などの事件を解決しちゃう、とても魅力的な主人公。人生を豊かに、自分が楽しんで生きること。最後のシーン、宝子と西島が心から楽しく笑い合うのがとても好き。温かく幸せな気持ちになる。この二人は、きっと笑いながら楽しく生きていける
日本だけでなく、フランス、アメリカ、イギリス文学の名作も紹介していて、今までタイトルは知っていたけど…という作品がいくつかあり、改めて読んでみようかなと思えた。
なんとも言えない痛いダメ男とそれに関わる5人の女性。なんとなく、ここまで痛い男を作り上げたのは周りの女性たちで、振り回されながらも女性たちは強く生きていくきっかけを掴んでいっているような気がして。 ここまで残念なヒーローの本は初めてかも。すっきり明確に幸せを掴んだり、恋愛が成就した様子は描かれない。だけど伊藤くんと関わった女性たちは皆、人生を好転させていくことができるんじゃないかと希望がみえる。
やっぱりアッコちゃんの物語はおもしろいし元気がでる!関わってきた人、これまで登場してきた人が成長したり前進していることがわかるのもおもしろい。 子供みたいな純粋さをもっているアッコちゃんはとても魅力的な人だ
柚木 麻子
難しくて理解できていないところも多いけど、だけどもっと禅のことを知ったり作者の本を読みたいと思った。 無心でいること、無いことを受け入れるのは難しい。全ての考えやスタンスを変えることは難しいとは思うが、短時間でも簡単なことでもできることからやっていきたい。
玄侑宗久
色んな方法で新たな農業の形を切り拓いていっていて、すごいと思ったり、羨ましく思ったり。とはいえ、出てくる人たちはどん底を味わったり、批判にも耐えて自分の信じる道を進んでいる。本当に強い人っていうのはこういう人達なんだろうなと思った。 私も現状に甘んじてたらダメだ。憧れる暮らしをしたいのなら、がんばらないと
川内 イオ
色んなところを旅するマハさん。明るさ、元気さや愉快な雰囲気が伝わって、よりマハさんが好きになった。究極の晴れ女っていうことがわかる気がする(笑) 自分も旅に出たくなった。そこで色んなことを感じて、自分のプラスにできたら、もっと人生は豊かになるだろう。もっともっと楽しく生きられる可能性を感じて元気をもらえた。
原田 マハ
橋にかかわる10の物語。時代小説ってあまり読んだことがなかったがおもしろかった。 幸せになった話、悲しいお話、それぞれ違う。今よりも貧困や死がより身近であったり、特に女性は生き方の選択肢が本当に限られていたのではないかと思う。 その中で諦めながら、小さな幸せを見つけながら、生きてきた沢山の人達がいるのだろう。今の時代はどうなんだろう。
藤沢 周平
10名の食のイノベーターのお話。それぞれ、自分の力で新しい発想で新たな道を切り拓き、独自の立ち位置を築き上げている。 共通しているんじゃないかなと思うのは、対象への愛や想いが強くて、人生をかけて向き合っていて、それでいて周りの人や地域や他人への思いやりや感謝をしっかりもって行動している。 こういう人達のことを知ると、自分は人として未熟だと感じたり、これまでの行動を反省するけど、これから変わっていけばいい。 まずは応援したいと思ったこの人達を応援しよう。
しっかり寝て休息をとること、体に良い物を食べること、人とコミュニケーションをとること。当たり前のことのようでいて、実は理解できてなかったり、ないがしろにしがちな大切なことがしっかり理解できる形で書かれている。どんな生き方もできる。会社で正社員で働くことだけが正解ではない。 何よりも自分を大切に。周りの目なんて気にしないで。わかってくれる人はちゃんとわかってくれる。人生はもっと気楽でおもしろいもの
アッコさんが素敵。自分をしっかりもっていて、他人を真正面から大事にして、好奇心をもって人生を楽しんでいる。色んな素敵な考えがつまっていた。 食の大切さ、人を頼ることの大切さ、自分の捉え方次第で人生を良い方向に変えていけること。ほんと元気がでるビタミン小説だと思う!
イギリスの貴族を違う一面から見れておもしろかった。ミステリーだけど、ほんわかしている所があって、ヒロインとヒーローのキャラがいい。次を読みたくなった
優しくて暖かい物語。人との出会いも含めて、どんなことも縁なのだろう。関わった人の人生がこれから豊かで暖かいものになってほしいと願う
辻村 深月
最後のどんでん返し。ついていけなくて、ちょっと複雑な気分になった。ただ、主人公の努力や力強さには勇気をもらえたし、探偵役?の先生のキャラがとても魅力的だった。好きなものやとことん集中できるもの、追いかけられるものや、支えてくれ、信頼できる人がいれば、どんな状況でも生きていけるのだと思えた。
中山七里
女の友情ってあんまり好きじゃないところもあるけれど、この四人はみんなそれぞれ強くて優しくて、一生懸命生きていて、大好きだと思えた。こんな友情や生き方に憧れる。本気で心配して、怒って、助け合えるからこそ、こんな関係がきづけるんだなぁと思えた。
読んでいるとグサッとくる会話、なんとなく背筋がヒヤッとする。自分にも言われているような、わかる部分があると思って耳が痛くなる。どちらが、何が一体正しいんだろう。読んでると辛く感じるところもあるけれど、惹き込まれて集中して読んでしまう。
人生に疲れて、ふと遠くに逃げることは、今後の人生をより豊かにする素晴らしい選択だと思う。すばらしい自然、食事や丁寧な暮らし、憧れるけれどその暮らしが自分にあっているのかというと難しい。限定された経験だからこそ、よい面がある。都会と田舎、両方知って、考えて、出会う人から影響うけて、自分にとって一番良い人生を歩めたらいい。
受け身で生きていくことも一つの立派な生き方だと思えた。難しいけれど、今を生きていくことの大切さを改めて考えさせられた。 禅の考えの奥深さを知ることができた。自分の生活や人生にとっても大切なものになると思うので、ちゃんと向き合っていきたい考え方だ。
鈴木敏夫
アートを通したミステリー。芸術って奥が深い。マネーゲームに利用されたりする中で、純粋にアートの価値を高めていこうとすることがどれだけ難しく覚悟がいることなのかを考えさせられた。
一色さゆり
日本とシドニーを繋いだ12人のお話。とっても暖かくて優しくなれる本だった。人は影響し合いながら生きている。人生に悩みながら、他と比べながら、でもそれぞれの人にとって最高の人生を歩んでいる
青山美智子
実際に起きた事件を題材にした本。読む前に想像していた内容とは違い、嬉しい驚きがあった。主人公の記者が、だめな部分もありながらも、しっかりと自分をもち、冷静に客観的に事実をみようとしている点がよかったんだと思う。私も実際にこの犯人に出会ったら、影響をうけてしまうような気もする。 自分に正直に生きることとは。嫌なものを見ずに生きること、自分の都合の良いようにしか考えずに生きるのことと紙一重なのかも。
世界は広い。知らないことだらけで、自分では常識と思い込んでいることも、他の国や生活習慣の人からするとおかしいってこともあるだろう。色んな考え方がある。もっと色んなことを知りたいと思えたし、自分が窮屈にならなくていいと思った。 そして、こんなカフェが身近にあったらいいな。
大多数の人に言われていることが正解ではない。常識だと思われていることが間違っていることだってある。環境のことなんて、色んなことが影響しあっていて、みる視点や立場によって正解が変わってくるし答えなんてないこともあるだろう。 そのことに気づかせてくれた本。広い視野をもち、一つにこだわらずに色んな視点から物事を見れる人になりたい。
田中 淳夫
人と人との人生は影響しあっていること、繋がっていること。そして、少し見方を変えたり気づいたり勇気をもつことで人生を好転できること。優しさがつまり、ふとした繋がりや発見があり。とってもおもしろかった。
4つの温かなミステリー。風の又三郎をオマージュした物語はその繫がりに驚いたし、奥さんに頭があがらない殺し屋の話も、キナ臭い話をしている所もあったのに、なぜか終始ほのぼのしていておもしろかった。
伊坂幸太郎/中山七里
自分の感覚を信じ、嫌いなことを変えるために人生を仕事中心で生きた人。だけど、一流の人との恋愛など、人を惹きつける魅力をもった人。晩年は孤独であったとはいうが、心穏やかに最期の時を迎えていたらと思う。 彼女がのこしたものは、今も愛され続けている
山口路子
人にとって本とはどういう存在なのか。名作と呼ばれる本の力って。本も大量生産、大量消費されていき、そして紙の本が売れなくなり、読む時間がないと言われる中で、改めて本について考えさせられた。 本を読んだからって何かがすぐに変わるわけではない。でも、確実に自分を変えたり支えたりしてくれると思う。
夏川 草介
4つのお話に繋がりはあるが、それぞれ違う雰囲気の話。2番目の道化師が一番好きな感じだった。どのお話も最後の方で「そうだったの?」の驚かされる仕掛けがあっておもしろかった。人の秘密って見ないほうが良いこともあるね。
永井するみ
妹さんの視点で描かれるとまた違った人物像がみえる。色んな経験や出会いを経てこられたんだなぁと。読書好きなところは圧巻。もっとこの人の本を読んでみようと思った。
井上 ユリ
全体的になんとも言えない怖さと不気味さが。登場人物の誰にも共感できない。3つの話とも、この後のストーリーは不幸につながっていくだろう。人間のダメさ、弱さ、愚かさってこういうものなのかな。
本谷 有希子
芸術作品を生みだすということは、こんなにも自分と向き合い、さらけ出すことなんだなと感じた。美大生の話だが、刺さる言葉や行動が沢山詰まっていた。自分は何が好きなのか、何をやりたいのか、他人との比較からは何も生まれず自分と戦うしかないこと、自分を信じること。この本に前向きさと力をもらえた。
一色 さゆり
女同士の友情、母娘の関係。苦しくなるほどリアル。どれだけ他人からみたらうまくいっている関係も状況も、本人にしたら全く違うこともあるし、気づいていない面もある。 人間同士の関係って、どうしてこんなに傷つけあうんだろう。でも、他人と関わるしか癒せないこともある。
色んなデートが描かれていて、どれも優しい。どれも一緒にいる時間は楽しくて温かくて。でも必ずお別れの時間はきて。次回がある場合もあれば、最後になることもある。だけど、どのお話も前を向ける終わりばかりだった。
一ヶ月後に人類が滅びる。その時に強くなった人、幸せを見つけた人、自分を取り戻した人が描かれている。どうやって最期を迎えるのかって難しい。極限状態になっても生き続けるのか、諦めるのか。誰かを傷つけるのか、負けるのか。結局、何が答えなのかわからないけど、大切な人、守りたい人がいる人は強い。そんな存在がいることがうらやましい。
凪良 ゆう
会計の基本的なことがわかりやすく書いてあるだけでなく、それを生かしてどうやって人生を豊かにしていくのかが書かれていた。 軽快なやりとりがわかりやすく、おもしろい本だった。書かれていたことを意識して実践していこう。
天野敦之
覚悟を決め、自分の責任で行動し、自分の力で結果を生みだす。このことにこだわり続けることの難しさ、大切さを改めて感じた。 つい楽な方に流されてしまうことは多い。批判されることや敵をつくることを怖れて、八方美人になってしまう。でも、自分がやると決めたなら、意志を強くもたなくてはダメだ。そして、同じ志をもつ仲間と行動していかなくては。
木下 斉
今までも聞いたことのある言葉や考え方もあったが、そこに付随する説明文など、改めて考えさせられることがあった。 当たり前だと思うことも、思い返すとできていないことばかり。それでも自分を責めるのではなく、そんな自分を受け入れて、できることから変えていきたい。
坂東眞理子
蚕を育て、糸を紡ぎ、布を織る。桑の葉を育てるところから大変で、労力と時間がかかることを惜しまずやっていくことが、島の伝統を繋いでいき、素晴らしい作品につながっていく。妥協しないこと、一つ一つを心をこめて行っていくこと。 大島紬の魅力がわかり、奄美大島に行ってみたいと思った。
谷本雄治
他人と生きること、他人の人生を受け入れることの難しさと素晴らしさを感じた。一人じゃ受け止めきれない、消化しきれない過去の辛いことも、大切な人と一緒であれば前を向いて少しずつ思い出にしていくことができる。良い話だな、うらやましいなと素直に思えた。自分のことを受け入れてくれる誰かと歩んでいく日常は大切な日々だ。
窪 美澄
色んな家族の物語。最初はあまりこの人の考えには共感できないなぁとか、変わった人だなぁと思ったりするけれど、読み進めていく内に登場人物に共感し、好きになっていく。それはここにでてくる人達が皆、心から家族のことが大好きで大切に思っているから。 日常って、家族と暮らす時間って素敵だと思った。
3食、これだけ手間ひまかけて毎日作って、それを苦とは思わず楽しんでやっているのが素晴らしい。戦争の時代を乗り越えた人が食のありがたさを語ると重みが違う。もっと日々の食事を大切にしたい。
牧羊子
愚痴を言わない、笑顔でいる、好きなことに挑戦するとか、なかなか難しいけど意識していこう
斎藤一人
ネットの恐ろしさ、何かあった時に女性が被害にあいやすいこと、そして母娘の関係がいかに娘の人生に影響を与えるかを考えさせられた。
原田ひ香
色んな作家さんのパンにまつわる思い出や考えが綴られている。まだパンが物珍しかった頃、あまりおいしくなかった頃の思い出を読むとこれだけ色んな種類のパンが溢れている今はありがたい。そして、身近な食材だからこそ歴史や国との結びつきの強さも感じた。
赤瀬川原平/阿川佐和子
犬と猫との生活。忙しい中で、性格の難しい子も含めた多頭飼いは大変だったと思うけど、この著者の人生に動物達は必須だったんだと思う。愛情の差があるなど、本当に正直な方だったのだろうと思う。遺された子達が、新しい家で過去を顧みず、新たな生活だけをみようとしている姿に悲しさと強さを感じた。
米原 万里
どうしようもないけど、魅力的なゴウさん。人の幸せってその人にしか決められなくて、その人が幸せであれば、周りからどう見られても関係ないのだろう。 映画がどれだけ人の人生を豊かにするのか、優しくするのか、幸せにするのか。色んな映画を映画館に見に行きたくなった。
とても歳の離れた二人の対談とは思えない。藤井棋士、本当にしっかりとしている。こんなに自分の立ち位置や周囲、世の中を冷静に見て言葉にできるなんて…。親が子を見守ることの大切さ、知識を増やすこと、インプットだけでなくアウトプットしていくことの大切さ。実践できることからしていきたい。
藤井 聡太/丹羽 宇一郎
競馬を軸とした二世代の物語。父と子の話。親の存在、親を超えることについて、競馬に関わる様々な関係者の視点から描かれていた。馬主という存在に対しての印象も変わったし、人は見える部分だけじゃないよなぁとも考えさせられた。思った以上におもしろく感動した本。読んでよかった。欲を言えば最後の活躍も読みたかったなぁ。
早見 和真
作家さんらしい登場人物たち。ちょっと変わり者だけど飄々として自分の好きなことに正直な主人公や周りの人達がおもしろくて素敵。就職活動を軸に世の中って社会人って一体…とおもしろおかしく考えさせられた
この人が生きていて、今のウクライナ戦争をみたらどのように考え、何を言うだろうか。自身の体験やネクラーソフという詩人を通して冷戦時や革命時のソ連の様子を垣間みることができた。大変な時代を乗り越えての平和があったはずなのに。
米原 万里/佐藤 優
金魚が主人公のお話。どんでん返しもあり。 違いを恐れなくていい、捉え方は人それぞれ違うし、受け止めてくれる人はいる。 どんな状況でも誇りをもって、自分にとって心地よい場所を見つけながら生きていけばいい
森沢 明夫
その時々、どの道を選択するかによって人生は変わっていく。そして、その選択は必ず他人に影響を与えていく。 絶望的な状況であっても、変えられないものは変えられなくても、選んだ道で周りの人を大切にしながら生きていくしかない。 でもきっと、出会うべき人には出会い、幸せになれる。
畑野 智美
すべてに恵まれ、多くの人に愛された何不自由ない人と思っていた。 こんなにも強く、優しく、自分の意志で人生を切り拓いてきた人だったとは思わなかった。読んでいると背筋が伸びて、自分も自分自身で考え、選んで、納得して生きられるようになりたいと思わされた。 こんなにも芯が通った女性だったとは。
ダーウィンと同じ経路でガラパゴス諸島を旅するという夢を叶えた本。 美しい自然や生き物、頼りになる働き者の船員達の話と素敵な写真。きれいだと思うと同時に、自然界に侵略していき支配していく人間の勝手さも考えさせられた。
福岡伸一
文章がとてもおもしろい。あまり興味がなかった分野の博物館でも行ってみたいと思ってしまう。言葉選びのセンスがすごい。
暖かな良い本だった。特に後半、大切な言葉が沢山あった。 当たり前の日常、食事、気分良く生きること、自分で自分の人生の価値を決めること。
3人の少女のそれぞれの視点で描かれる。女子校という狭い空間の中で、生きづらさを感じたり悩んだり。高校時代に似たようなことを感じていたなぁと思いながら、今しかないこの時を大切に、そしてたくましく生き抜いていってほしいと思った。 同じできごとでも、3人の視点でそれぞれ感じ方が違うのがおもしろかった。
ユーモアあふれる文章で、堅苦しい理解が難しいであろう内容をわかりやすく紹介している。今まで名前とか曖昧になんとなくしかわかっていなかったことが、そういうことだったのかと理解できた。おもしろい、ためになる本だった
阿刀田 高
T大の植物学研究室を舞台にした、植物を愛する女性と料理を愛する男性の話。 研究室あるあるがいっぱいで、何より言葉選びが秀逸で、何度もクスッと笑ってしまった。何より、一途に何かに取り組む姿が愛おしくなる。登場人物みんなが魅力的!
難しい内容なのに二人の掛け合いが面白くて一気に読んでしまった。皇室のことなど、今まで知らなかったことが多々あり、もっと他の本も読んでみたいと思った。
原 武史/三浦 しをん
ユーモアある文章でわかりやすい。色んなコツや気をつけるポイントはあるが、何よりも相手に興味を持って相手の話をしっかり聞くことが大事なのだろう。後は難しいことを考えず素直に、その時自分が聞きたいと思ったことをたずねればいいのだろう。
阿川 佐和子
何気なく手にとった本。でも、本当にこの本に出会えてよかったと思った。 ぬか床以外、全てを失った主人公。他に選択肢がなく実家へ帰ったけど、このタイミングで帰るべくして帰ったんだろう。 全体的に暖かく優しい物語で、最後のルリコさんからの手紙が何よりも心に響いた。なんで人って中々素直になれないのか。後悔はあるだろうけど、残してくれた暖かさと力強さが胸に響く。最後にエルメスのかわいさと知的さも物語の大事なスパイスに。
小川糸
絵画に描かれた女性に焦点をあてて書かれた本。ミューズのことを紹介しながら、画家自身についても今まで知らなかった側面が見えてくる。作者自身の恋愛も絡めながら、新しい視点で絵画を紹介していて、これまであまり興味がなかった画家の絵も見てみようと思った。
5つの古典を訳した作家さんが、どのように考え現代語訳を行ったのか説明している本。それぞれざっくばらんにわかりやすく説明しているが、各古典への尊敬の念や愛情が深く伝わってくる。 どのように訳せば意図がきちんと、よりわかりやすく伝わるのか。こんなにも考えられてるんだなぁと、実際の訳本を読みたくなるし、浄瑠璃にも興味がわいた。
島田 雅彦/いとう せいこう