BUTTER
柚木 麻子
新潮社
作品紹介、あらすじ
結婚詐欺の末、男性3人を殺害したとされる容疑者・梶井真奈子。世間を騒がせたのは、彼女の決して若くも美しくもない容姿と、女性としての自信に満ち溢れた言動だった。週刊誌で働く30代の女性記者・里佳は、親友の伶子からのアドバイスでカジマナとの面会を取り付ける。だが、取材を重ねるうち、欲望と快楽に忠実な彼女の言動に、翻弄されるようになっていくー。読み進むほどに濃厚な、圧倒的長編小説。
感想やレビュー
実際に起きた事件を題材にした本。読む前に想像していた内容とは違い、嬉しい驚きがあった。主人公の記者が、だめな部分もありながらも、しっかりと自分をもち、冷静に客観的に事実をみようとしている点がよかったんだと思う。私も実際にこの犯人に出会ったら、影響をうけてしまうような気もする。 自分に正直に生きることとは。嫌なものを見ずに生きること、自分の都合の良いようにしか考えずに生きるのことと紙一重なのかも。
1
長いけど、後半はページごとに展開が進んで面白かった。