ピカソになれない私たち
一色 さゆり
幻冬舎
作品紹介、あらすじ
選ばれし者だけが集まる、国内唯一の国立美術大学・東京美術大学油画科。スパルタで知られる森本ゼミに属する望音・詩乃・太郎・和美の4人は、画家としての「才能」や自身の将来に不安を感じながらも、切磋琢磨していた。そんなとき、ゼミに伝わる過去のアトリエ放火事件の噂を聞きー。不条理で残酷な「芸術」の世界に翻弄されながらも懸命にキャンバスに向かう、美大生のリアルを描いた青春小説。
感想やレビュー
芸術作品を生みだすということは、こんなにも自分と向き合い、さらけ出すことなんだなと感じた。美大生の話だが、刺さる言葉や行動が沢山詰まっていた。自分は何が好きなのか、何をやりたいのか、他人との比較からは何も生まれず自分と戦うしかないこと、自分を信じること。この本に前向きさと力をもらえた。