初めて文章だけで食欲が唆られました。
マッシさんの表現力は途方もなく、正にこういう表現があっているなと感じる節々ばかりで、日本とイタリアの相違点からも読み応えがあり読む手が止まりませんでした。着眼点も日本の渦中に居ると分からなかった視点ばかりで、異国情緒も感じられました。
自分は、この本を読んで、日本に居る日本人であるのに日本食の魅力に全く知らず気にもせずに、日々食欲を満たすが為にただ食べていて、本当に無粋で無駄な事をしたと自省を促してくれました。この本を介して、自分が食への心持ちを変えるべき時だと思いましたし、日本食を通じて日本の風土や様々な人の信念を感じられ、「いただきます」「ごちそうさまでした」の挨拶の意味を再確認できました。