逆ソクラテス
伊坂 幸太郎
集英社
作品紹介、あらすじ
敵は、先入観。 世界をひっくり返せ! 伊坂幸太郎史上、最高の読後感。 デビュー20年目の真っ向勝負! 無上の短編5編(書き下ろし3編を含む)を収録。 <収録作> 「逆ソクラテス」 「スロウではない」 「非オプティマス」 「アンスポーツマンライク」 「逆ワシントン」 【著者略歴】 伊坂幸太郎(いさか・こうたろう) 1971年千葉県生まれ。東北大学法学部卒業。2000年『オーデュボンの祈り』で第5回新潮ミステリー倶楽部賞を受賞しデビュー。04年『アヒルと鴨のコインロッカー』で第25回吉川英治文学新人賞、「死神の精度」で第57回日本推理作家協会賞(短編部門)、08年『ゴールデンスランバー』で第5回本屋大賞・第21回山本周五郎賞を受賞。他の著書に『重力ピエロ』『終末のフール』『残り全部バケーション』『AX』『ホワイトラビット』『クジラアタマの王様』、阿部和重氏との合作『キャプテンサンダーボルト』などがある。
感想やレビュー
ふぉー!久々の大ヒット! 微妙に連作短編集だったのか。 小学生ならではの無邪気さ、無力さ、健気さ、賢さ。 全てがキラキラして、説教臭くもなく、わざとらしくもなく、リアリティがありながらも胸に迫る。 久々の伊坂幸太郎、やっぱり上手い。個人的には東野圭吾よりクレバーで作り込んだ印象で好き。ちょっと理屈っぽい感じもまた好き。
自分は伊坂幸太郎さんの作品が難しかったのですが、この作品は読みやすく尚且つ友情が強く描かれていたので好きでした。ここ最近読んだ本で一番かもしれません。どの作品の終わり方に全部鳥肌が立って、とても感動しました。自分の人生にこのような思い出が一つもないのが少し悔しく感じましたし、同時に(フィクションですが)彼らの思い出の片鱗を少しだけでも頂けた事が嬉しくこの上ないです。読み終えたとしてもきっと自分はまた読み返したくなると思う作品でした。
ぜひ中高生に読んでもらいたい! 彼らからみた大人は絶対的な存在。大人は常に正しく従うべき存在、そもそも疑うことがないだろう。 しかし大人が絶対に正しいわけではないことを、物語中子供たちが証明してくれる。 その手段は子供らしいのだけれど、見事に大人の弱点をついていく。 大人に対してだって疑う時は疑え。そして『僕はそうは思わないけどなあ』と口に出して言うのだ。 5つの物語が収録されているが、それぞれリンクしていたり、またリンクを想像させるところがあったり。書かれた以上に物語を想像することができる小説だった。
小学生のころを思い出す。ちょっと、ミステリー要素もあったりして。
小学生たちの短編。 敵は先入観。世界をひっくり返せ!いい言葉。
小学生がでてくる。内容か、複雑にからみあい、どの短編 も、面白かった。
おもしろい