ぶたにくさんの感想、レビュー
文学が好きでも敬遠しがちな古典。 難しく今じゃ使わない言葉に恋愛ばかりな話。 そういう印象が、この本を読んでから見方がグルっと変わり、古典文学や平安時代を生きた人達をひとしお読みたいし知りたいなと思えました。 著者の推測と、彼女らの文章や歌から滲み出る人となり、それらを照らし合わせ読んでいくと分かりやすく時を感じない程彼女らを身近に感じられます。 その頃の時代情勢が世知辛く想像だけでも胸が苦しくなったり、そんな中でも物語を通じて自分を見出してきた彼女らが愛おしかったりと、「いとをかし」内容の本でした。