成瀬は天下を取りにいく
宮島 未奈
新潮社
作品紹介、あらすじ
「島崎、わたしはこの夏を西武に捧げようと思う」。各界から絶賛の声続々、いまだかつてない青春小説! 中2の夏休みの始まりに、幼馴染の成瀬がまた変なことを言い出した。コロナ禍、閉店を控える西武大津店に毎日通い、中継に映るというのだが……。さらにはM-1に挑み、実験のため坊主頭にし、二百歳まで生きると堂々宣言。今日も全力で我が道を突き進む成瀬から、誰もが目を離せない! 話題沸騰、圧巻のデビュー作。
感想やレビュー
本屋大賞の受賞作である本書は、期待通りの面白さ、そして期待以上の読みやすさでした。 我が道を往く成瀬のキャラが絶妙で、程よいギャグ要素と大津市への郷土愛も相まってとても良かったです。 是非200歳まで生きて欲しい!
宮島未奈「成瀬は天下を取りにいく」読了。 王様のブランチで紹介されてた本。テレビで紹介されると途端に買う気失せる天邪鬼気質&ハードカバーは買わない主義の2つを押しのけてまで読んでみたいと思ってしまったやつ。初めて読む作家さん。最終的に買うのを決めたのは最初の1行。 「島崎、わたしはこの夏を西武に捧げようと思う」 掴みはバッチリだ。途中でM-1に挑戦する場面も描かれるので、やはりこの作者さんも掴みをわかってるのであろう。しっかり掴まれてしまった。 冒頭は成瀬を見守る幼馴染み島崎の目線で成瀬の生き様が語られる。この島崎がまたなんかいいのである。島崎と同じように成瀬の生涯を見守っていたいと言う気持ちになる。 そう思ってしまうほど、 成瀬が実に魅力的なのである。 「200歳まで生きる」とか「M-1に出る」とか突拍子もないことを言うのだが、実に大真面目なのである。 成瀬はいう 「いろんな種を蒔けば、ひとつでも花が咲くかもしれない」。 島崎はいう「それはホラ吹きである」 でもそのホラの行く末を見たくなっちゃうんだよね。わかるよ島崎。 話は島崎からの視点だけではなく、 いくつかの視点で語られる。 文体が軽快でリズム良く読めるので、 ほぼ一気に読み終わってしまった。 ひとつのいい映画を見終えた感じ。心地よい。
「島崎、わたしはこの夏を西武に捧げようと思う」 インパクトあるセリフで始まる本書、文庫化になるのが待ち切れず、ついに購入しました(*ノω・*)テヘ 面白かった!成瀬のキャラ自体憎めないが、彼女の周囲の人たち(島崎や大貫など)の存在が、より成瀬というキャラを魅力的にさせていると思いました! ギャグ要素もありサクサク読めるので、普段あまり読書をしない方にもオススメです♪
読み終わる頃には、読者は成瀬あかりのファンになってしまっている、恐ろしい小説。 天才肌だけど憎めない成瀬あかり。 この匙加減に作者の力量が光る。 あかりの友人で、自称凡人の島崎みゆきがこれまた良い味を出している。
2024年本屋大賞受賞作で滋賀県大津市が舞台の連作短編。 個性強めちゃん主人公・成瀬あかりの我が道を突き進む生き方は憧れるし、考え方も超人的で実に爽快。 登場人物も大津市界隈もとても魅力的に描かれていて実際に行ってみたくなる。こんな青春いいな。
成瀬っておしろい。こうやって自分の思う通りに生きられたら素晴らしいって思える。成瀬のその後が気になるなぁ。
成瀬は全力で生きてて憧れる。 次は何をやってくれるんだろうと楽しみになる。 「たくさん種を撒けば1つでも咲くかもしれない」っていい言葉で、忘れないでいたいなぁと思った。 舞台が膳所で、ちょっと知ってる場所が出てくるのも楽しかった。
主人公 成瀬あかりは幼なじみの島崎みゆきと一緒にM1に出たいと言い出したり(コンビ名 ゼゼカラ)西武大津店の閉店まで1ヵ月間毎日通って見届けると言い出したり、坊主頭にして髪を伸ばす実験をしてみたり、200歳まで生きると言い出したりetc. 周りから何と言われようと、いろんな挑戦を本気で取り組み研究しようとしているところにすごく勇気づけられた😊自分も野球・テニス・百人一首などいろんなチャレンジをしていこうと思っているので、自信を持って突き進んでいいんだ!と感動すら覚えた✨何度も読み返して、成瀬あかり史をたくさん知っていこう🎶続編もすごく楽しみだ😳
滋賀県に旅行して良かった。行っていなかったら、面白さが半減していたと思う。
成瀬は奇想天外な発想力、真っすぐな行動力、わが道をいく女子。島崎の引っ越しを機に彼女の想いを理解し始め過去を振り返る。 成瀬探しをしたい。
目の前のことや、関心が差あることに自分の勘と行動力を頼りに突き進んでいく爽快さ。 200歳まで生きる、M-1挑戦、髪の毛断髪実験。心の赴くままに動きながら、接点を、持つ人も巻き込んで、地元愛を深めてく心地よさ。 自分を愛し、人を愛し、世界を愛す。暑ーい、夏の一服の清涼剤となった。2024年8/10
私ももってます。おかあさんが読んでます。 やましろあやか
読後感がスッキリと温かくなる話だった。成瀬かわいい
面白かったなぁ。テンポ良く爽快。
独特の性格と感性を持った成瀬が主人公で、滋賀県大津市を舞台にした作品。親友島崎とのゼゼカラ漫才の関係も面白い。西武大津店の閉店、高校同窓生の繋がりなどいろんな出来事があり、文章も読み易くどんどん読める。。最後は、ときめき夏祭りで地域を盛り上げ、爽やかな気分になる。
清々しい青春物語。
本屋大賞作品 滋賀県民にとっては楽しいだろう 帯には滋賀県出身の人達が書いていた スッキリと読める痛快な作品
中高生には面白いのかな。
めちゃくちゃおもしろかった。続きが気になってしょうがない。主人公の成瀬がとても魅力的で、そういえばこんな人たまにいたような。なぜかリーダーに会いたくなった。
2020年、中2の夏休みの始まりに、幼馴染の成瀬がまた変なことを言い出した。 コロナ禍に閉店を控える西武大津店に毎日通い、中継に映るというのだが……。 M-1に挑戦したかと思えば、自身の髪で長期実験に取り組み、市民憲章は暗記して全うする。 今日も全力で我が道を突き進む成瀬あかりから、きっと誰もが目を離せない。 2023年、最注目の新人が贈る傑作青春小説! 面白かった 全然違う青春時代なのに、妙にデジャブする懐かしさがある。 あの頃勉強してればな ~という思いが込み上げる。高校までって女と付き合わない方が絶対に楽しい‼️
Audible
成瀬と島崎の本当に漫才のようなボケとツッコミの掛け合いが好き。 変人の成瀬になんやかんやと思いつつ付き合ってしまう島崎の気持ちはわかるし、そして漫才コンビまで結成する彼女の優しさというか、成瀬への信頼も素敵。 だから最初の二編、島崎の一人称で語られていた成瀬とのお話しが好き。西武百貨店の閉店と、ゼゼカラの結成。爽やかじゃないのに、よんでいて楽しい青春小説だった。 最終章で成瀬視点から見た島崎との友情物語はグッと来た。
宮島ムー 改め未奈
我が道をいく成瀬好きです
成瀬みたいな子が同級生だったら楽しかっただろうな~
面白い🤣
面白かった~ 続編楽しみ🥰
さっくり読めた面白い
書評で大きな期待があったので、ちょっと拍子抜け感もあったが、よくよく考えるとそこそこいい作品。
成瀬みたいな子に憧れる