ニックネームが設定されていませんさんの感想、レビュー
ニックネームが設定されていません
娘の大学を機に、通称うさぎの町に住み始めた親子。大学のマーダーサークルに入った娘だが、メンバーが次々と自殺していき、自分も誘拐された。 この町には秘密がある。これを解明すべく父が謎を解こうとするが、実は公安で、この町にいる警察に侵入したもう一人の公安が犯人だと突き止める。 レントゲン技師ではなく、最後に公安ということをバラすことは面白かった。今後の続編があれば読んでみたい。
周木 律
ダイアモンドを強盗し、逃げる途中の峠で土砂崩れに遭い、付近の家の者に助けられたが、5人のはずがなぜか6人いる。またダイアモンドが消えている。これらの事象をやまのめとせいと騒ぎはじめる。 峠の家はほぼ山賊みたいな生活で強盗の計画をした女の家族でもあった。 ダイアモンドを手に入れるために次々と人が死に最後は女が手に入れるはずが、母親が隠すことでまたやまのめがはじまるという、人間の欲をやまのめという妖怪?現象?とつなげるところは面白かった。
原 浩
AI技術を開発した技術者が、ロボットやら、スマホアプリやら、医療やらで全ての国民情報を手に入れ管理することで自分の欲望のままに行動していく、よくある話。 それを少し現代風にし、各登場人物ごとに話を作り、最後はつながるという話だったが、以外に読みやすく現実にも起こり得るものではないかという恐怖も生まれなかなか良かった。
神永 学
結婚相談所で働くシングルマザーの子どものクラスで起こった誘拐事件をきっかけに様々な事件が起こる。クラスメイトやその両親、教師、結婚相談所の同僚など真実を知るにつれて殺害されようとする。 犯人はクラスメイトの女の子とその祖父、兄妹であり、祖父の住職はキレるとすぐ殺そうとするし、兄 妹も何かあればすぐ殺そうとする。一見無茶苦茶な設定ではあったがどうなるか楽しい内容だった。
染井 為人
バイク事故で右目が過去を見れる能力を得た女性警官。その能力で、自身のバイク事故の犯人や、未解決事件の犯人を追い詰めていく。 この能力は現実的にありえないし、ズルい内容でもあるが、話しとしてはまあまあだった。
寺嶌 曜
東京都内数カ所に爆弾を隠し、自ら捕まったスズキタゴサクと名乗る男。一見意味不明な供述をするが、爆弾がどこでいつ爆破するかのヒントでもある。警察はそのヒントから爆弾を見つけようとするが、結局できなかった。 なぜこの事件を起こそうとしたのか?具体的に書かれていないが、社会の中で無意味に理由もなくテロが起こるのではないかと警鐘してる内容だった。取調室内の会話がほとんどだったが、なかなか次の展開を気にさせる内容で面白かった
呉 勝浩
小学校の講演会の最中に一人の教育者が教え子に殺された。犯人は道徳の問題なのですとだけ語った。 何年後に犯人のドキュメント映画を撮影する企画が持ち上がり主人公はカメラマンとして加わる。 しかし、結論は犯人の小説家として成功したいが為の黙秘であり、映画のプロデューサーはその死んだと思っていた妹だった。 道徳の問題やらを問うくせに、決定的な答えもなく納得する内容ではなかったが、次の展開は気になる書き方は良かった。
呉勝浩
殺人日記は母の事実であり、それを必死で隠し、母の存在も消してきた父や祖父母。 しかし、日記から息子らは徐々に母は途中から、母の妹に変わったことを知った。 そして、死んだ母は実は務め先のパートで、ずっと主人公を守っていたという話。
沼田まほかる
若いころに子供を預けた女性が、銀座のママになり、いつしか孫娘の存在をしった。その孫を守ろうとDVをしている彼氏を殺害したが、実は本当の孫ではなかった。 湯川の本当の母親もからんできて、いろんな人、過去、内容が盛りだくさんで、東野ぽくない。
東野 圭吾
釣ると死ぬという魚の話の真実を突き止める女怪談師の話。カッパ説やダツという魚?といろいろ推測する。しかし、結局はわからず、それどころか仲間の妹が高校生時に自殺したのは、もう一人の女の仲間が過去に怪談でいじめていたことが分かり、殺そうとする。何か無理やりな感じがした。
新名 智
過疎地域を残すか、都会に一極化するかを日本国民に問いただすために、頭の良い官僚や人が起こした事件。結局死んでも良い自作自演だった。長文だし、ドローンとか、通過式とか出てきたがつまらん。
結城 真一郎
過去に殺された、友達の死の真相を暴こうと出版社に勤めた主人公だったが、逆に犯人に殺されてしまった。そこから幽霊となり後輩に近づき、言霊を発し犯人や真相を突き止める内容。この作者にしてはクソつまらん。
誉田 哲也
当時付き合っていた彼女の妹が誰かに殺され、それを10年間単独で捜査している刑事とそれに巻き込まれる新人刑事の話。犯人も元警察官という、よくある話だった。
堂場 瞬一
死刑と判決された人を再審し無罪にしていく弁護士の団体の話。岐阜で起きた殺人事件で犯人にされた男は死刑判決され、この団体に助けを求める。そこから、警察や検事の過去の指紋鑑定の不備が暴かれていくが、やはり指紋鑑定不足にたどり着くまでが長い。
大門 剛明
警視庁に導入されたスパイダーと呼ばれる、全国民の様々なデータを見ることができる機械によって、プライバシーをメチャクチャにされた警察官が仕事を辞めて、ある姉弟を助けようとする話。その一方でそんな機械は違法じゃないのかという警視庁内部の動き。正義とは何かを問われる内容だったが、様々な事件が結び付いていく様子は面白いが、人物や、警視庁内部の所属やら階級やら多くでてくるので少し読みづらい。
誉田哲也
1人の少女がデリヘル経営者と暮らしており、誰もが、居なくなった少女の母親を探しつつ、風俗の闇と共にいろいろな人がつながる話。 内容は面白いが、時間軸がわかりづらかった。
本多 孝好