背中の蜘蛛
誉田哲也
双葉社
作品紹介、あらすじ
東京・池袋で男の刺殺体が発見された。捜査にあたる警視庁池袋署刑事課長の本宮はある日、捜査一課長から「あること」に端を発した捜査を頼まれる。それから約半年後ー。東京・新木場で爆殺傷事件が発生。再び「あること」により容疑者が浮かぶが、捜査に携わる警視庁組織犯罪対策部の植木は、その唐突な容疑者の浮上に違和感を抱く。そしてもう一人、植木と同じように腑に落ちない思いを抱える警察官がいた。捜査一課の管理官になった本宮だった…。「あること」とは何なのか?池袋と新木場。二つの事件の真相を解き明かすとともに、今、この時代の警察捜査を濃密に描いた驚愕の警察小説。
感想やレビュー
警視庁に導入されたスパイダーと呼ばれる、全国民の様々なデータを見ることができる機械によって、プライバシーをメチャクチャにされた警察官が仕事を辞めて、ある姉弟を助けようとする話。その一方でそんな機械は違法じゃないのかという警視庁内部の動き。正義とは何かを問われる内容だったが、様々な事件が結び付いていく様子は面白いが、人物や、警視庁内部の所属やら階級やら多くでてくるので少し読みづらい。