BOOK・OFFで購入した📕
いくつかのサイトでどんでん返しの本で紹介されていたもの。
男性の横顔とネズミ。同じ絵なのだが、付属する絵によって見方が変わる。ネズミといわれたらネズミにしか見えないし、またその逆も然り。それが題名にもなっているラットマンである。
主人公亮の生立ちから、今現在の生活を過去と未来を交互に読み進めていく。
過去にあった家族の事故、現在起こったスタジオでの事故(事件)の詳細が主人公目線で明らかになっていく。人の思い込みによって、周りへの接し方が複雑に変化していき、勘違いが更に勘違いへとなっていく。
読み進めていくうちにどんどん引き込まれていき、二転三転するラストは衝撃的だった。
人の感情の取り方は様々で、勘違いや思い込みの怖さを思い知らされる一冊だと思う。まさに始めに書いたラットマンであり、題名と内容を賭けたものである。あっぱれだ!