新装版 七回死んだ男
西澤 保彦
講談社
作品紹介、あらすじ
高校生の久太郎は、同じ1日が繰り返し訪れる「反復落とし穴」に嵌まる特異体質を持つ。資産家の祖父は新年会で後継者を決めると言い出し、親族が揉めに揉める中、何者かに殺害されてしまう。祖父を救うため久太郎はあらゆる手を尽くすがー鮮やかな結末で読書界を驚愕させたSF本格ミステリの金字塔!
感想やレビュー
BOOK・OFFで購入📕 同じ日が8日間繰り返されるという高校生の主人公となかなかクセのあるその家族等が、祖父が死んだ事で遺産をめぐるSF要素のある話。祖父がどうして死んだのか、誰が殺した!?のか、病死なのか、主人公が推理しながら原因、解決を探っていく。1日ずつ言動を変えていくがそれでも祖父が死んでしまう現象をどうにかして、祖父が死なず、誰も殺す事なく奮闘する様が何とも面白い。同じ日がループする現象や家族等の性格などの説明が若干長いかな、と感じた。最後のループがずれていた事は、えっ!となったが、読後感はよい感じで終われた。しばらくしてから読み返すと違った読後感を感じるかも、と思った。
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