らいかさんの感想、レビュー
夏木志朋「二木先生」読了 本の趣味が合う友達に勧められて、読んでみたいなと思ってたやつで、そのことをたまたま別の友達に話したら、その本持ってると言うので借りますた。 タイトルからして二木先生が主人公と思ってたが、主人公はその生徒である田井中。この田井中の心情が京極夏彦並みにだらだらと続く。でもそういう文章は嫌いではなくどちらかというと好きな方。そして作者の文章も上手いのでとても読みやすい。さらにこの後どうなるといった感じも上手いので一気に読んでしまわせる力がある小説かと。 肝心の内容はというと、うん。面白かった。面白かったんだけど、絶賛かといわれるとそこまでではなかった。 それはなんというか、うん、単に好みだと思う。話の展開の仕方がね、好みが分かれると思う。読みながら、おおこういう展開できたかと喜んだ時もあったが、ああこういう展開にしちゃうのねと言う時もあり、50vs50でずっと進んでたのだが、最後の着地点で好みじゃない方に落ちちゃったなと。 あとこれはたぶん俺自身が年取ってしまったせいもあると思う。もし10代後半から20代に掛けてこれを読んでたとしたら絶賛していたのかもしれない。ああ、大人になってしまったなあ。 しかしまあなんだこの感想。自分で言うのもなんだが、小説の内容が全くわかんねえな。