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らいかさんの感想、レビュー

高田大介「図書館の魔女 烏の伝言(つてごと)」再読了。 大好きな図書館の魔女シリーズ第2弾。たぶんそろそろ第3弾の「霆(はたた)ける塔」が発売されるのではなかろうかとの期待も込めての再読中。 この上巻、初めて読んだときはなかなか文章が頭に入ってこず苦戦したのだが、再読では全くそんなことはなく、すらすらと読めてしまうという前作同様の高田大介マジック。もう舞台設定がわかってるからなのだろうか。 今回は、二ザマの内乱から逃げる姫さまの手引きをする山賤(やまがつ)と呼ばれるものたちが、逃げついた先の港町で陰謀に巻き込まれるお話。 烏の伝言という副題の通り、メインとなるキャラクターはカラスを自在に操る鳥飼のエゴン。その容貌は顔の傷によりふた目と見れない醜悪さ。しかも言葉が使えないため、周りからはカラスとしか話せない愚鈍なものと思われている。 このエゴンと港町で協力者となるカラムのやり取りがとてもとても好きでたまらない。話せないから、顔が醜悪だから、カラスとしか意思疎通できないから愚鈍とは限らない。でもそう思われてもしょうがないという諦め。なんというもどかしさなのだろう。よかったね、エゴン。 そしてカラム。おまえ....かぁっ、言えない。 さあ下巻だ。図書館の魔女シリーズの本領発揮だ。再読だけど読むのが楽しみでしょうがない。だってもう面白いってことがわかってるのだもの!!

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