ぽこさんの感想、レビュー
ぽこ
行方不明の女子高生を探す女性と、記憶を失った男女。別ベクトルでの話が次第に絡み合い、ある事件へと繋がっていくのだが、それがとにかく上手い! 序盤から中盤でのサスペンス感と終盤でのどんでん返し。絶妙すぎる。人間の醜さ汚さ、温かさ、良い悪い両面を楽しめた。 ゆかりちゃんは清涼剤。
宮部 みゆき
シリーズ化前提のためか正直物足りなさを感じた。後作を読んでこそ楽しいんだろうな。 なんかこの世界の警察は思ってたより闇深そう。
月村了衛
館シリーズ3作目。 犯人早い段階で予想できたし当たってたな……と思ってからのどんでん返し!! あとがきにも書いてあるように、書いててスゴく楽しかっただろうな。 前2作とはまた違った、挑戦的な1作。 いやー読んでて楽しかった。
綾辻 行人
読み進める度にボカン!とぶん殴られたかのような衝撃が走る。 本当の意味での多様性ってなんだろうか。 多様性を謳うこの時代だからこそ生まれ、多様性を謳う時代だからこそ読んで欲しい。 心も、価値観も揺さぶられる衝撃の一冊。 朝井リョウ、すげぇ。
朝井 リョウ
尚隆の王としての信念と覚悟には心底惚れてしまう。彼のような人だからこそ国を任せたくなる。 そして六太にはこの王が、王には六太が必要なんだろう。 この2人と延国の未来が楽しみ。
小野 不由美
自分の読み方が悪いのか理解力が無いからなのか、かなり期待外れだった。 結局ミステリーなのかそれぞれの人生に焦点を当てた作品なのかよく分からない。
歌野 晶午
正直そこまでのめり込むことができなかった。 全体的にどんよりとした感じで登場人物もみんな陰湿な人間ばかりだか、悲惨すぎることもない。 個人的にはもっと悲惨でもよかったかも。
まさき としか
80kmを1日かけて歩く。 ただそれだけのイベントなのに、人生を変えてしまうことだってある。 笑って怒って妬んで悩んで、いろんな感情が入り交じりながら、少年少女は歩き続ける。 忘れかけていた青春(そんなもの残念ながら体験していない)を感じさせてくれる最高の1冊。たぶん学生時代に読んでいたらもっと違う感覚だったんだろうな。
恩田陸
加賀恭一郎シリーズ。『 どちらかが彼女を殺した』と同じく読者への挑戦状を叩きつけてきた。 巻末の解説見ても分からず考察サイト見てようやく犯人が分かった。 よくこんなの思い付くよな。さすが天才・東野圭吾。
東野 圭吾
欺し欺され、そしてまた欺す。 殺るか殺られるか紙一重の展開にドキドキが止まらない。 1度悪に染まれば雪だるまのように巨大な悪になっていく様子は読んでいて恐ろしく、それでいてとても面白い。 しかも登場人物みんな悪い人間だからより気持ちよく読めた。
月村 了衛
序盤〜中盤はかなり苦痛だったのものの、終盤の終盤でひっくり返された。 単純、しかし超大胆。 作中似合った作者の言葉通り、全て情報が出ていた。 よくもこんなトリックを思いつくなぁ。 ただ残念なことに、ネットやSNSかでこのトリックを知ってしまっていたために面白さ半減。残念。
島田荘司
大どんでん返し!という前評判ほどではないけれど、どれもひと癖ありゾクッとくる短編集。 個人的には『北の館の罪人』と『玉野五十鈴の誉れ』が好き。とくに玉野〜の下げておいて上げてくる感じがたまらん。
米澤穂信
挑戦的なミステリーだった。後味も良い。
新種の生物の誕生その暗殺。難病に対する薬の開発。日本、アフリカ、アメリカで繰り広げられるそれぞれの戦い。 ヒトという生き物の残虐さと強さ、優しさを圧倒的な情報量と疾走感で描く最強のエンタメ小説。読んでて今までで1番楽しかった作品かも。
高野 和明
鈴木陽子の一生を辿る物語。 陽子の出会う人間のほぼ全てがクズばかりなのだが、なかでも冒頭から登場する母親がとにかく胸糞悪い。毒親によって人生を歪ませられる子供たちはあまりにも怖いそうだ。 そして終盤は予想の斜め上を行ったが、陽子の生きる決断と彼女のその後の人生に幸あれと応援したくなってしまった。
葉真中顕