夜のピクニック
恩田陸
新潮社
作品紹介、あらすじ
夜を徹して八十キロを歩き通すという、高校生活最後の一大イベント「歩行祭」。生徒たちは、親しい友人とよもやま話をしたり、想い人への気持ちを打ち明け合ったりして一夜を過ごす。そんななか、貴子は一つの賭けを胸に秘めていた。三年間わだかまった想いを清算するためにー。今まで誰にも話したことのない、とある秘密。折しも、行事の直前にはアメリカへ転校したかつてのクラスメイトから、奇妙な葉書が舞い込んでいた。去来する思い出、予期せぬ闖入者、積み重なる疲労。気ばかり焦り、何もできないままゴールは迫るー。
感想やレビュー
〇
面白かった! 友達や家族の大切さ、高校生活の楽しさがギュッと詰まった一冊 読み終わるとほっこりした
80kmを1日かけて歩く。 ただそれだけのイベントなのに、人生を変えてしまうことだってある。 笑って怒って妬んで悩んで、いろんな感情が入り交じりながら、少年少女は歩き続ける。 忘れかけていた青春(そんなもの残念ながら体験していない)を感じさせてくれる最高の1冊。たぶん学生時代に読んでいたらもっと違う感覚だったんだろうな。