らいかさんの感想、レビュー
京極夏彦「塗仏の宴 宴の始末」再読了。 京極マラソンやっとここまできたかという感じ。残るは「陰摩羅鬼の瑕」「邪魅の雫」と読めばやっとこ最新作「鵼の碑」に入れる。 さてこの宴の始末。初めて読んだ時は、なんかシャーロックホームズでいうモリアーティみたいなやつがでてきたな。うーんこれはどうだろう。という印象だったのだが、時を経て再度読み直すとちゃんと面白いじゃないか。多分当時は、期待値のハードルを上げすぎてしまっていたのかもしれない。 韮山にあったという消えた村。その村に宴の支度を終えたものたちが続々と集まる。百鬼夜行の始まり。そして向かい合う黒衣の男。さあ憑き物落としが始まる。 この宴の始末の中で1番好きなシーンは京極堂が益田に間違いを指摘されて立ち上がるところ。からの榎木津の「やるのか」。この辺の流れがとてもいい。よっしゃきた!!ってなるよね。なるよね。 さあて、次は陰摩羅鬼の瑕!! 行ってみよう!!