Bookstand
Bookstand
塗仏の宴(宴の始末)

塗仏の宴(宴の始末)

京極夏彦

講談社

Amazonで詳細を見る

作品紹介、あらすじ

昭和二十八年、裸女を殺害して、木に吊すという事件が蓮台寺温泉で発生。その犯人として逮捕されたのは、当時世間を騒がせた猟奇犯罪にことごとく関係者として連なっている作家、関口巽だった。関口は言う。「多分僕がやった。僕が木に吊るして逃げるところを自分で見ていたのだから」-とまどう捜査陣。事態を混乱させるがごとく、街に溢れる奇怪なる宗教集団。「宴」の始末はいよいよ本書にて明らかになる。

感想やレビュー

京極夏彦「塗仏の宴 宴の始末」再読了。 京極マラソンやっとここまできたかという感じ。残るは「陰摩羅鬼の瑕」「邪魅の雫」と読めばやっとこ最新作「鵼の碑」に入れる。 さてこの宴の始末。初めて読んだ時は、なんかシャーロックホームズでいうモリアーティみたいなやつがでてきたな。うーんこれはどうだろう。という印象だったのだが、時を経て再度読み直すとちゃんと面白いじゃないか。多分当時は、期待値のハードルを上げすぎてしまっていたのかもしれない。 韮山にあったという消えた村。その村に宴の支度を終えたものたちが続々と集まる。百鬼夜行の始まり。そして向かい合う黒衣の男。さあ憑き物落としが始まる。 この宴の始末の中で1番好きなシーンは京極堂が益田に間違いを指摘されて立ち上がるところ。からの榎木津の「やるのか」。この辺の流れがとてもいい。よっしゃきた!!ってなるよね。なるよね。 さあて、次は陰摩羅鬼の瑕!! 行ってみよう!!

App StoreからダウンロードGoogle Playで手に入れよう