Bookstand
Bookstand

愚里虎さんの感想、レビュー

2023年1番よかった作品 主人公のとうまくんは、幼少期脳の大きな手術をし、後遺症として、紙媒体のものを見ると目がチカチカするようになる。 (教科書や本はだめ、テストならいける) とうまくんのお母さんは小説の校正で、父親は宮内というミステリ界のカリスマ作家。 端正な顔と発送力で何人もの人と浮世を流していた。 お母さんもその1人 つまり、とうまくんのお母さんと宮内は不倫の末の子どもである。 ある日、母が事故で亡くなり、その2年後闘病生活の末、宮内が亡くなる。 葬儀にも顔を出さず、遺産もない状態。 そんなある日、兄と名乗る人から連絡がくる。 父親の幻の作品『世界で1番透き通った物語』を探してほしいとのこと。 昔、宮内と不倫関係にあった方々に話を聞きに行く中で、徐々に幻の作品に近づいていく。 最終的に宮内の妻に作品自体は燃やされてしまうが、彼が遺した最大のトリックは残ったまま、出版社に勤める凛子さんとともに、幻の作品を探すとうまくん。 その最大のトリックとは!!! すべての小説の文字数を左右対称にすることだった、、、。 とうまくんは目の後遺症で、コントラストがきつく出るようになり、目がチカチカするのは、次のページが見えてしまうからであった。 (封筒の中身もなんとなく分かるらしい) そのことを知っていた宮内は、とうまくんが読めるように、とうまくんのためだけに作品を1つ書き上げようとしていた😢😢😢😢 宮内さん、、全部知ってたんだね😢 知ってた上で、名乗りもせず、1000万の手術費も出し、後遺症も知ったうえで、最大のトリックを息子のとうまくんのためだけに使おうとしていた😢 原作は嫁に燃やされてしまったものの、そのアイデアをとうまくんが使い、『世界で1番透き通ったです』を完成させる。 実は私が読んでいたのは、とうまくんが書いたものだったのね。 そして、宮内さんのラストは『 』で締めくくられる。 ここには何が入るのか。 とうまくんの物語では、最後は後ろのページの『ありがとう』と重ねていた。 まぁ、おしゃれだこと。 お見事でした! まさに!電子書籍不可! あっぱれでした!!

ネタバレを読む

愚里虎さんの最近の感想、レビュー

App StoreからダウンロードGoogle Playで手に入れよう