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gegetomさんの感想、レビュー

『十年後の卒業文集』についての読後感。高校の同級生同士の結婚式に集まった旧友。そこに一人だけ参加していない子が。それは当時の新郎の彼女。5年前の事故以降行方不明になっている。書簡形式の文体が手記の雰囲気を醸し出しミステリー感が膨らんでいく。高校時代の思い出は楽しさと苦さが表裏一体。記憶の中の同級生の印象、勝手な先入観、自己満足な空想が絡み合い、行方不明に仕立てあげられた友人は落ちぶれた人生を送っていると噂されるが、実は…。ミステリーで始まった物語だけど最後は滑稽とも言える展開で終わった。

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