あきおさんの感想、レビュー
あきお
とてもわかりやすく、中立的に憲法の意味と歴史を解いている。 素晴らしい。 解説中に出てきた大日本帝国憲法とポツダム宣言を読みたくなりました。
谷口 真由美
文藝春秋
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ファシズムがいかに私たちのすぐそばにあるか それを思い知らせてくれた。結局 ファシズムをのさばらせたのは ヒトラー その人だけではなく市民の連帯感や 団結力 そして差別性だということを学べた。人間は権力の下で 自身の責任を放棄し思考を停止することができる。疑念を挟まず、命令に従っていくことで自身の行動に対する正当性を疑わなくなる。そうして ナチスのもとで ドイツ人は隣に住む ユダヤ人をあぶり出した。それはドイツ人でなくても日本人であっても 何人であっても人間の性であるということを痛感した。
田野 大輔
完読。 ブルース・ウィリス主演のアクション映画を見たあとのような到達感、そして満足感。 モリカケ問題あたりからなんだか政治が騒がしいなと感じていた、でも何が悪いのか全くわからなかった 私も含め民主主義の素人たち必見。男の私にとっても何だかものすごく引きつけられ、そしてフェミニズムのイメージを180度変えさせられたエッセイだった。 初めはなんだか文の書き方があまり上手ではないなという感触でバリバリのキャリアを進む 女性がどのように 男社会で軽視されているのかがわかる ある意味で とても明るいとは言えない ストーリーが続いた。 しかし途中から筆者は大きな転機を迎え、自分が過ごしてきた社会がいかに男性優位社会であったかを痛感させられることとなる。 そこからまたフェミニズムへの筆者の考えが大展開されるのだろうかと思っていたら 政治の話に大きく変わる。読んでいてそこからのスピード感は本当にすごかった。元々 筆者のことを知らなかった私にとってはにわかに信じがたいほどの快挙が成し遂げられる。 フェミニズムが女性優位主義だと勘違いしていた昨日の私にバイバイ。
笛美
図書館の返却期限に追われながら「ぜんぶ運命だったんかい(笛美)」と並行して読んだ。村に火をつけ 白痴になれ、を呼んだ後だったので 頭の中はフェミニズム だらけ 。 ふえみの本ではバリキャリ女子の話が語られていたので、こちらの方は好きなことをやり続け 音楽業界で 湯川さんという女性に拾われた筆者の比較的自由奔放な そしてそれによる自業自得な状態が語られていて ある意味 対称的だった。 パリテ(議会で男女の議席数が半々であること)を実現するためにはどうすればいいのか 神奈川県の大磯町に取材に行き 色々な人に話を聞いたりお茶をご馳走してもらったり議会を傍聴したりして 筆者は早期にこの日本社会の中でパリテが実現した 真の理由を探っていた。
和田靜香
私たちが普段から普通と思っている事でも、実はマジョリティの目からすれば違う。我が子を普通に育てたい、普通のレールに乗せておきたいという感覚は常日頃からその無意識下にある。 私は八重子と同じ。 マジョリティを代表してマイノリティワールドへ足を踏み入れた感覚でいたが、当事者からすればそれこそが偽善。大也のセリフにそう感じた。
朝井 リョウ