レモネードさんの感想、レビュー
全5巻。 主人公の山岳カメラマン深町誠は、ネパール滞在時に「エヴェレスト初登頂の謎を解く可能性を秘めた古いカメラ」と遭遇する。 その後、毒蛇と呼ばれる謎の日本人男性、羽生丈二と出会う。 深町は、カメラの謎を解くため、謎を解く鍵を握る羽生の過去を探るが、知れば知るほど羽生自身に興味を持つようになる。 羽生はエヴェレスト南西壁冬季無酸素単独登頂を目指していた。 人類が挑める極限の挑戦、神の領域とも言える登攀を見届けるため、羽生に同行する深町。 そして…感動の結末を迎える。 本書はフィクションであるが、事実を織り交ぜながら書かれている。 羽生丈二のモデルは森田勝。ライバルとして登場する長谷常雄のモデルはもちろん、長谷川恒男。この2人のことをもっと知りたいと思った。 4巻後半からの羽生の挑戦と深町の挑戦、そして2人の想い。 胸が熱くなりっぱなしのクライマックス。 私もいつか、エヴェレストに登ろう…