レモネードさんの感想、レビュー
レモネード
私も同じように「登るならエベレストではなくK2」と言っていた。作者の思想に共感が持てる。
角幡 唯介
小学館
Amazonで詳細を見る
読みやすいし面白い。内容は大人向き。作中の主人公の父の「人生というのは川みたいなものだから、何をやってようと流されていく、安定とか不安定なんて、大きな川の流れの中では些細なこと、向かっていく方向に大差がないなら好きにすればいい。」という言葉が印象的。随所に出てくる実話の小話が教養を深めてくれる。例えば、ゴッホがレンブラントの「ユダヤの花嫁」を観たときに、「もう二週間この絵の前に座っていられるなら、十年寿命が短くなってもいい」といったなど。
伊坂 幸太郎
まずまず。切ないラブストーリー。ちょいちょい出てくる作者の表現があまり好きではないので飛ばし読みした。
優衣羽
全3巻。 1⃣ 神の山 マチャプチャレ 2⃣ 真実の山 アンナプルナ 3⃣ 魔の山 ナンガ・パルバット 原作は「K」と同じであるため、複雑な過去を持つ日本人登山家が活躍するところはかなり似ている。 クライミングシステムがありえなかったり、構成に無理があるため、悪評もあるが、マンガだし、私は特に気にならずに楽しめた。 内容自体は、かなり面白く、続きが是非読んでみたい作品。 ナンガ・パルバット編では、アフガニスタンへのアメリカの武力介入が題材となっており、2019年にアフガニスタンで亡くなった故・中村哲医師のことを思い出した。 正義とは何か、考えてみる。
松本剛/愛英史