チェリーネネ🍒さんの感想、レビュー
「自殺」をテーマにした作品。自分を大切に、でも相手を大切にすることが大切だと思わされた。 印象に残ったフレーズとしてはなし。ただ、この本の考え方としてあった「人間なんてみんなみんなちっぽけで無力で、いてもいなくても世界に大した影響なんて及ぼさない、些末な存在なんだ」というものには共感した。 登場人物の薊は、この考え方のもと、「人の命(死)を生きている者の想いだけで推測って価値づけるのは傲慢だ」と主張していた。 それも理解できるけれど、私はあえて、「人の生死なんて、世界規模の危機を及ぼすわけではないので、ある程度自己中に生きても良い」と解釈したい。 あまりにも迷惑をかけるのは良くないが、ある程度「普通」にとらわれずに生きても良いのではないかな、と思った。
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