ニックネームが設定されていませんさんの感想、レビュー
埼玉県熊谷市の見性院というお寺の現役の僧侶の書いた本。奇しくも曹洞宗だった。 私がずっと感じていた疑問への回答をくれる内容だった。実際に出来るのかはともかくとして、著者も言うように信仰は家単位では無く個人の物だと思っていた。特に結婚した婚家の宗教が創価なんて、なんの間違いかとずっと思っていた。別に日蓮宗でも構わなかったが、創価は別。又、学会葬も私は無理だと思った。不受不施派の頑なな考え方も受け付けない。確固とした宗教観がある訳ではないが、あの排他的な考え方は、表立って反論出来ないから尚更嫌悪感さえ抱いてしまう。学会の幹部の倫理観も眉唾で偽善としか思えない。実際、集まって経験談を語り合うようだが、本当に私には入れない世界。 おばあちゃんの事は好きじゃないけど、あの真っ直ぐな信仰心は尊敬するレベルだから、尚更学会幹部のやり方が気に食わない。末端の信者の素直な信仰心を弄ばないで欲しいと強く思う。創価のせいでどうも日蓮宗に対してもあまり良く思えない。お墓はパパと一緒で良いけど、送って貰うのは出来れば自分の選んだ僧侶に送って貰いたい。パパが忙しすぎて、そういう話が全然出来ないが、菩提寺を持つのか、お墓をどうするのか?色々考えてしまう。見性院さんがもっと近かったら、予約してしまいたいくらいだ。やはり、僧侶と言えど宗教家なのだから、もっと普段から私達の近くに居るべきだと思う。そういう意味ではまだ神社の方が一般人の近くに居るのではと思う。お寺も葬式や法事だけしていれば良い時代じゃないのは確かだと思う。