はな花さんの感想、レビュー
はな花
樋口一葉の生きた時代の庶民の日常が、 儚くも生き生きと描かれている。 自分の生きた時代がどれだけ恵まれた時代なのかをしみじみ感じる。 三話あるけどどれも終わり方が切なく、 その後が気になる。主人達がどうか幸せでいて欲しい願うばかり。
樋口一葉/藤沢周
河出書房新社
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「ツバキ文具店」「キラキラ共和国」の続編。QPちゃんも中学生になっていた。 変わらず優しい文に癒させる。 先代の「秘密の恋」が一番のテーマだけど、未だにポッポちゃんのお母さんが、どういういきさつで一緒にすんでなかったのか?どうやらお母さんは先代の不倫の末の子?疑問は残る。続編がいつかモヤモヤをすっきりさせてくれるかもしれない。 待ってます。
小川 糸
スマホやSNSの怖さ、わからなくて不安になりました。 一気に引き込められて、面白かったです。
志駕晃
3話目がとても面白かった。殺人ほどの事件ではないけど、人との関わりはなんと複雑なんだろうとおもった。 弱味を握られた上下関係に支配されると 次第に不満も膨らみ、復讐心まで芽生える。 何処にでも多少はある複雑な人間関係は、離れるしか解決できないのだろうか?
降田 天
吉宗の子である家重は障害をもって生まれた。 彼の口となって、言いたいことを伝える務めをしていた付き人の話。 家重はしゃべれなくてもりっぱな将軍だった。妻や通訳の優しさに、心温まる気持ちになれた。
村木 嵐