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ニックネームが設定されていませんさんの感想、レビュー

フレッドは、妻が亡くなった後もデトロイト美術館所蔵のセザンヌの妻「オルタンス」にしょっちゅう会いに行っている。美術館の所蔵品が、デトロイト市の財政破綻によって売却されるかもしれない、となった時に500ドルの小切手を握りしめ、チーフキュレーター、ジェフリーに会いに行った。 一人の市民がチーフキュレーターを動かし、裁判官の心をも動かした。 寄付を集めることで、コレクションも年金受給者も救ったと言う話。 デトロイト市民フレッド、コレクションの基となる作品を集めたタナヒル、チーフキュレータージェフリーの三人の観点から書いている点が興味深い。 裁判官クーパーの「グランドバーゲン」と言う考えが形となり、目標額を達成できた。 フレッドのような市民がいることを誇りに思う、あなたがいてくれたからこそ奇跡は起こったというジェフリーが、彼に伝えた言葉にこの話の総てが集約されていると思う。

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