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思い出のマーニー

思い出のマーニー

ジョーン・G・ロビンソン/高見浩

新潮社

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作品紹介、あらすじ

みんなは“内側”の人間だけれど、自分は“外側”の人間だからー心を閉ざすアンナ。親代わりのプレストン夫妻のはからいで、自然豊かなノーフォークでひと夏を過ごすことになり、不思議な少女マーニーに出会う。初めての親友を得たアンナだったが、マーニーは突然姿を消してしまい…。やがて、一冊の古いノートが、過去と未来を結び奇跡を呼び起こす。イギリス児童文学の名作。

感想やレビュー

マーニーは、アンナの祖母であるマリアンだった。マリアンの娘エズミは最初の結婚でマリアンナを授かったが、直ぐに離婚。再婚相手とのハネムーンの途中、交通事故で亡くなってしまった。娘のエズミの子マリアンナを幼い頃から育てていたマリアンは、娘夫婦が亡くなったショックから立ち直れず、その年重い病気で命を落としてしまった。幼い頃寂しい思いをしたことから、娘エズミの子、マリアンナを殊の外可愛がっていた。児童ホームに預けられたマリアンナは、プレストン夫妻に引き取られたたのだった。 この不思議な話は、人間の本質について語っているような気がしてならない。人の遺伝や柵、思いが絡み合い、 その時に繋がった人々と織り成す布のようだ。それには愛情が大切だ。

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