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斜陽の国のルスダン

斜陽の国のルスダン

並木 陽/トマトスープ

星海社

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作品紹介、あらすじ

ヨーロッパとアジアをつなぐ文明の十字路として繁栄したジョージア王国は13世紀、モンゴルの侵略によって亡国の危機に瀕していた。若くして女王の座に着いたルスダンは最愛の夫ディミトリとともに、亡き兄が遺した国を護るために奮闘する。そんなある日、「ディミトリが敵国に内通している」との噂がー。激動の時代を生きた女王と王配の純愛を描いた一大歴史ロマンス、ジョージア大使らとの特別鼎談付き決定版!

感想やレビュー

やっぱり異国情緒を感じられる作品が好きだなぁとしみじみ思った。宝塚を見た後に読んだので観劇の記憶も蘇ってさらに良かった。 夫があおった毒を「覚えておきましょう」と言った二十年後、自害するときにその毒を選ぶ展開、愛だなと思う。

ネタバレを読む

目を射るほどに強く輝くコーカサス山脈の純白の頂。麓に広がる地には、かつて、史上はじめてモンゴルの侵攻を受けたキリスト教国ジョージア王国があった。ヨーロッパとアジア、キリスト教とイスラム教が隣接し合う地は、複雑な歴史を辿っていく運命から逃れることはできない。その中にあり、我が国を必死に守り生き抜こうとした若き女王ルスダンと王配ディミトリ。ルスダンもディミトリも実在した人物であるということを思うと切なくなります。巻末のジョージア大使との鼎談も非常に良かったです。

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