Bookstand
Bookstand
ジヴェルニーの食卓

ジヴェルニーの食卓

原田マハ

集英社

Amazonで詳細を見る

作品紹介、あらすじ

ジヴェルニーに移り住み、青空の下で庭の風景を描き続けたクロード・モネ。その傍には義理の娘、ブランシュがいた。身を持ち崩したパトロン一家を引き取り、制作を続けた彼の目には何が映っていたのか。(「ジヴェルニーの食卓」)新しい美を求め、時代を切り拓いた芸術家の人生が色鮮やかに蘇る。マティス、ピカソ、ドガ、セザンヌら印象派たちの、葛藤と作品への真摯な姿を描いた四つの物語。

感想やレビュー

マティス、ドガ、セザンヌ、モネ の4人の印象派画家に関する話。 全て本人が主人公ではなく、各々の画家の近くにいる人から見た画家の姿を描いている。 助手、ライバル、美術商の娘、義理の娘から見た画家の姿。 セザンヌに関しては、美術商タンギー爺さん(ゴッホも描いている)の娘がセザンヌに宛てた手紙、と言う書き方をしている。つまりスポットライトをどこから充てているかで、画家の姿が違ってくる…みたいな、不思議な感覚。 マハさんの上手いところは、史実を充分踏まえた上で史実と史実の間の隙間を際どく突いてストーリーを展開するところだ。 「そうだったんだ❗」と、決して納得してはいけないのに、つい納得させられてしまう。 でもそれが、画家の本当の姿かもしれない、と思わせるところが上手いと思う。なまじっか知識がある人ほど引き込まれて、騙されてしまうと言う感じがする。知識が中途半端だからこそ引き込まれてしまうのかもしれない。 但し、画家の人柄はとても良く表現されていると思う。人柄を感じることが出来れば、また絵も深みが増す。 マハさんを読む前と、読んだ後では雲泥の差がある。 また展覧会に行ってみよう。

1

すごく良い

1

良い

1

思わず感嘆の溜め息が漏れる美しい絵画作品のような短編集。 各々某巨匠に関わる周囲の人物目線で語られており、フィクションを交えつつも著者が描くと全て史実と思えてしまう圧倒的なリアリティはさすがの一言。 モネ連作展に行く楽しみが増し増しになった。

1

マハさんの作品は非日常へ連れていってくれるので好き。そして対象の画家の絵をみたいと思わせてくれる。

1

短編集。 面白かった。

1
App StoreからダウンロードGoogle Playで手に入れよう