すだれさんの感想、レビュー
すだれ
スーツアクターの仕事に見切りをつけた主人公が、ひょんなことから故郷の商店街を活性化することになるエンタメ小説。 巻き込まれ型の主人公が、思いの外ポジティブな性格なのが良かった。
山本 甲士
潮出版社
Amazonで詳細を見る
シルミド事件の暗部を丁寧に掘り起こした力作。 読んでいて辛い部分も多かったが、工作員にスカウトされ、人生を狂わされた人が、こんなにも多かったのかと驚く。
城内康伸
異能を操る人々が突如出現した世界。その特殊な設定が見事に生かされた、ミステリーの傑作。 チームで事件を解決する展開も好みだった。
阿津川 辰海
『夜明けのはざま』のプロトタイプのような物語。連作小説。 本当に上手な作家だと、改めて惚れ惚れする。
町田 そのこ
幕末の時代の変わり目を生きる市井の人々が愛おしい、シリーズ第十弾。 桜田門外の変、水戸斉昭の死、ヒュースケン暗殺と、幕藩体制の揺らぎを感じさせる事件が起こるなか、料理人としておやすはついに一本立ちする。紅屋の台所で働くのはこれまで通りだが、奉公人から雇われ人になると待遇が違うのだな、と興味深かった。 女の料理人が珍しかった時代、おやすを守り育てようとする周囲の人々の温かさにほっこりする。
柴田 よしき