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chiiiさんの感想、レビュー

死・生きていくことをテーマに書いた本。誰もが隣り合わせの死は恐怖の対象だけれど、優しく強く向きわせてくれる本。ぎょらんや星を掬うと似ているところも多かった。 大事な人を喪った心は、血を噴くような痛みを覚え、哀しみが溢れる。それに触れることで、自分自身の心の傷もまた血を噴く。 あるとし持ってると信じてたものがぽろぽろとなくかっていく。大事だと信じたものを掴もうとすれば、何かが落ちていく。こんな喪失の繰り返しなら、生きてるのって辛いなぁ。 大事なのは、「持っていること」ではなく、「持っているもの」「持っていたもの」でもない。そこから得た喜び、得られなかった哀しみ、葛藤やもがきこそが大切なのだ。それらは、誰かに繋がれていく。

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