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夜明けのはざま

夜明けのはざま

町田 そのこ

ポプラ社

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作品紹介、あらすじ

地方都市の寂れた町にある葬儀社「芥子実庵」。仕事のやりがいと結婚の間で揺れる中、親友の自死の知らせを受けた葬祭ディレクター、元夫の恋人の葬儀を手伝うことになった花屋、世界で一番会いたくなかった男に再会した葬儀社の新人社員、夫との関係に悩む中、元恋人の訃報を受け取った主婦…。死を見つめることで、自分らしく生きることへの葛藤と決意を力強く描きだす、本屋大賞受賞作家、新たな代表作!

感想やレビュー

死・生きていくことをテーマに書いた本。誰もが隣り合わせの死は恐怖の対象だけれど、優しく強く向きわせてくれる本。ぎょらんや星を掬うと似ているところも多かった。 大事な人を喪った心は、血を噴くような痛みを覚え、哀しみが溢れる。それに触れることで、自分自身の心の傷もまた血を噴く。 あるとし持ってると信じてたものがぽろぽろとなくかっていく。大事だと信じたものを掴もうとすれば、何かが落ちていく。こんな喪失の繰り返しなら、生きてるのって辛いなぁ。 大事なのは、「持っていること」ではなく、「持っているもの」「持っていたもの」でもない。そこから得た喜び、得られなかった哀しみ、葛藤やもがきこそが大切なのだ。それらは、誰かに繋がれていく。

死をテーマにした本。自分が怖いと思っていたものにあたたかく強く向き合わせてくれる。ぎょらんや星を掬うと似ているところも感じた。 大事な人を喪った心は、血を噴くような痛みを覚え、哀しみが溢れる。それに触れることで、自分自身の心の傷もまた血を噴く。 あるとき持ってると信じてたものがぽろぽろとなくかっていく。大事だと信じたものを掴もうとすれば、何かが落ちていく。こんな喪失の繰り返しなら、生きてるのって辛いなぁ。 大事なのは、「持っていること」ではなく、「持っているもの」「持っていたもの」でもない。そこから得た喜び、得られなかった哀しみ、葛藤やもがきこそが大切なのだ。それらは、誰かに繋がれていく。

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