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夜明けのすべて

夜明けのすべて

瀬尾 まいこ

水鈴社

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作品紹介、あらすじ

職場の人たちの理解に助けられながらも、月に一度のPMS(月経前症候群)でイライラが抑えられない美紗は、やる気がないように見える、転職してきたばかりの山添君に当たってしまう。山添君は、パニック障害になり、生きがいも気力も失っていた。互いに友情も恋も感じてないけれど、おせっかい者同士の二人は、自分の病気は治せなくても、相手を助けることはできるのではないかと思うようになるー。生きるのが少し楽になる、心に優しい物語。

感想やレビュー

読みやすく、人に知られたくない病気にかかっても、優しくそっと寄り添ってくれる人がいるということ。絶望的な中でも、少しでも希望を感じる作品。

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心因性の病気に理解が深まった。辛いものではあるが、希望がもてた。自分がそうではないからそうかんじたのかもそれないが、病気で苦しんでいる人にも読んで軽減されるといいな

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栗田金属で働く藤沢美沙と山添孝俊はお互いパニック障害とPMS(月経前症候群)を持っており、パニック障害は電車内やエレベーターなどの密室で発作が起こってしまう精神疾患であり、PMSは生理や女性ホルモンの乱れによって、イライラしやすくなってしまう病気🥲この本を読んではじめて月経前症候群という病名を知ることができ、新たな知識をつけることができた!映画化もしているみたいなのでキャストや展開がすごく楽しみ😆

弱みや病気はなかなか表に出せない。でも、出せたら理解してくれる人は、どこかにいるような気がする。 一人で考えないで、話すことで支えが生まれると思う。支えがあったらこんな良いことはない。

同じ会社で働く、パニック障害の山添君とPMSの藤沢さんが主人公。お互いの病気を知ろうとするからこそ、お互いに助け合うことができる。今に希望をなくしても、また歩き出せる、救いと優しさに満ちた物語。

サラッと、読めてパニック障害とPMSの深刻な話だったが、電車の中で、めちゃくちゃ笑える場面もあり。最後には、希望がもてた。

瀬尾さんの本は本当に心に優しい。そして淡々と繰り広げられるふたりの会話は前に読んだ「ぼくらのごはんは明日で待ってる」のふたりに似ていて、くすっとしてしまう。登場人物がすき。これは本を読むときに大切なことだなぁって最近思う。夜明けに読み終えたのもなんか嬉しい。

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