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すだれさんの感想、レビュー

日本の音楽界が歌謡界と呼ばれていた時代の物語。 歌手を目指す二人の少女と、それを支える女性マネージャー、諸々を見つめる大御所歌手と、とにかく出てくる女性がパワフル。物語も鬱々とする展開はあまりなく、読んでいて元気が出る。これは作者の美点だろう。 中山圭子と松田聖子のエピソードにヒントを得たのかな、と思うのだが、他にも人気絶頂の女性デュオのピンキーガールズだの、南城広樹、野田二郎、神まさみの御三家だの、あまりぼかす気がない歌謡界のスターたちの扱いが楽しい。作者もノリノリで書いているし、読んでいるこちらも本家の顔がちらちら脳をよぎって面白い。 カバーデザインがまた素敵。

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