balsamioさんの感想、レビュー
前半の高口氏の部は、パターナリズムを温情主義と訳すなど、親中的過ぎる感はあったが、後半の梶谷氏の分析は面白い。単なるパノプティコンでもディストピアでもなく、いわゆるメタ合理的な社会制度が欠落した伝統的な中国社会で、庶民と支配層がテクノロジーを通して功利的に結びつくというのは確かにあり得る。一方で、ウイグルのような悲惨な状況もあるので、単純に描くことはもちろん難しい。
前半の高口氏の部は、パターナリズムを温情主義と訳すなど、親中的過ぎる感はあったが、後半の梶谷氏の分析は面白い。単なるパノプティコンでもディストピアでもなく、いわゆるメタ合理的な社会制度が欠落した伝統的な中国社会で、庶民と支配層がテクノロジーを通して功利的に結びつくというのは確かにあり得る。一方で、ウイグルのような悲惨な状況もあるので、単純に描くことはもちろん難しい。