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幸福な監視国家・中国

幸福な監視国家・中国

梶谷 懐/高口 康太

NHK出版

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作品紹介、あらすじ

習近平体制下で、政府・大企業が全人民の個人情報・行動記録を手中に収め、AI・アルゴリズムによって統治する「究極の独裁国家」への道をひた走っているかに見える中国。新疆ウイグル問題から香港デモまで、果たしていま、何が起きているのか!?気鋭の経済学者とジャーナリストが多角的に掘り下げる!

感想やレビュー

前半の高口氏の部は、パターナリズムを温情主義と訳すなど、親中的過ぎる感はあったが、後半の梶谷氏の分析は面白い。単なるパノプティコンでもディストピアでもなく、いわゆるメタ合理的な社会制度が欠落した伝統的な中国社会で、庶民と支配層がテクノロジーを通して功利的に結びつくというのは確かにあり得る。一方で、ウイグルのような悲惨な状況もあるので、単純に描くことはもちろん難しい。

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