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balsamioさんの感想、レビュー

仁科芳雄を中心に、20世紀前半の世界と日本の科学技術の勃興をつぶさに描く。強電を学び、渡欧してボーアを始めとする量子力学のファウンダー達との交流を深め、帰国後はひたすら土壌をつくり、湯川、朝長のみならず、幅広い分野のリーダーを育てる。戦後は理研の再興に忙殺され、60歳で他界。スケールの大きさと、その場その場でのぎりぎりの選択が拮抗している。 この大著は、高く評価されるべきである。

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