balsamioさんの感想、レビュー
バルトーク渡米後の妻ディッタと共の晩年5年間を、弟子が描く。天才、及びその家族の素顔を書いた、極めて貴重な書物。音に鋭敏で、森の中の猫を発見するエピソード、最晩年にオケコン等の大曲を気力の限りを尽くして創作する様子、ディッタがベラを支えながらも苛まれる姿など、リアルに伝わってくる。筆致も素晴らしいし、翻訳も優れている。
バルトーク渡米後の妻ディッタと共の晩年5年間を、弟子が描く。天才、及びその家族の素顔を書いた、極めて貴重な書物。音に鋭敏で、森の中の猫を発見するエピソード、最晩年にオケコン等の大曲を気力の限りを尽くして創作する様子、ディッタがベラを支えながらも苛まれる姿など、リアルに伝わってくる。筆致も素晴らしいし、翻訳も優れている。