のぶさんの感想、レビュー
のぶ
余命半年の老人から依頼された人探し。運命の糸が複雑に絡み合う絶妙展開。探偵、茜沢圭の出生の秘密が最後に大展開を生む。悲しくもあり、人としての生き方親家族の繋がりを深く感じさせる読み応えのある小説。
笹本 稜平
文藝春秋
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ポストモーテム、検視、死体解剖の略。システム障害が発生したあとに社内外の関係者と共用する事後検証報告書である。 みずほは、2度の大規模システム障害を経て、老朽化した勘定系システムを全面刷新し、新システムみのりを全面稼働させた。その後11回のシステム障害を起こした。なぜこの障害は発生したのか、なぜIT業界の一割以上が参加し、次世代金融の礎になるはずであったMINORIが機能しなかったのか、原因を考察する一冊。 コンプラに関する知識が欠如、品質を確保するための検証の不足、運用体制が未整備、訓練や研修の不足、安定稼働と誤認、SOAを過信、開発運用担当者を67%も削減、専門性のないCIOを任命、リスク委員会や監査委員会が機能せず、過去のシステム障害に通底する真因、現場の意見が本部に上がらずに経営陣に忖度、等が原因である。と金融庁はけつろんした。 システム部のレベラの高さ、経営陣の認識の高さ、副理事長のリーダーシップと理想の追求姿勢が朝日のシステムを保っていると思った。
日経コンピュータ
梁山泊の棟梁となった楊令。ういまいとの連携を保ちつつ、兵力を拡大していく。宋は南に方臘の信徒の氾濫と、北に燕州16州奪還のための遼との戦いに入っていく。北と南に戦いを続ける宋を見ながら、梁山泊は力を蓄え、宋との戦いに備える。
北方謙三
みずほ銀行、2度のシステム障害とみのり構築までの苦悩の19年間を綴った一冊。なぜ2002年、東日本大震災後の2011年のシステム障害は起こったのか。みのりは考えていたこととは大きく違い、大きな夢と世界でも例を見ない大システムプロジェクトだった。巨大銀行の勘定系システムを1から作り直す、スカイツリー7基分の4000億円をかけた日本のシステム・エンジニアリングが1割以上も参加する大事業。最新の注意とテストを重ね、行員支店全員の教育、システムに魂を入れようとする職員の努力、旧行意識を業務フローから改革する、富士通を始めとする3大ベンダー下請け業者、みずほIRを中心とする現場システム部署の努力に支えながら作り上げた大きな意味のある次世代のシステムであった。 IT業界のサクラダファミリアと呼ばれたが、システムは完成した。 銀行勘定系システムは業務、信用の一番の基本。経営責任の大切さ、経営として何を知り、何を感じ、どう決断し、行動させるかの大切さを思い知った。 そしてなぜ2021年のシステム障害は発生したのか、次作が楽しみ。 人間らしい最後の仕事が、ソフトウエアのシステム開発である。システムは完成したときから陳腐化する。
日経コンピュータ/山端 宏実
方ろう勢の信者たち、呉用は超人としてほうろうに従う、宋を弱らせるために そんな中、楊令が合流、頭領として皆に歓呼される。金、遼、ぶかんしょうが画策するやつりきら三者連合、ほうろう勢たちの新たな戦いに