時の渚
笹本 稜平
文藝春秋
作品紹介、あらすじ
元刑事で、今はしがない私立探偵である茜沢圭は、末期癌に冒された老人から、35年前に生き別れになった息子を捜し出すよう依頼される。茜沢は息子の消息を辿る中で、自分の家族を奪った轢き逃げ事件との関連を見出す…。「家族の絆」とは何か、を問う第18回サントリーミステリー大賞&読者賞ダブル受賞作品。
感想やレビュー
最期親子再会できてよかった
余命半年の老人から依頼された人探し。運命の糸が複雑に絡み合う絶妙展開。探偵、茜沢圭の出生の秘密が最後に大展開を生む。悲しくもあり、人としての生き方親家族の繋がりを深く感じさせる読み応えのある小説。