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のぶさんの感想、レビュー

ポストモーテム、検視、死体解剖の略。システム障害が発生したあとに社内外の関係者と共用する事後検証報告書である。 みずほは、2度の大規模システム障害を経て、老朽化した勘定系システムを全面刷新し、新システムみのりを全面稼働させた。その後11回のシステム障害を起こした。なぜこの障害は発生したのか、なぜIT業界の一割以上が参加し、次世代金融の礎になるはずであったMINORIが機能しなかったのか、原因を考察する一冊。 コンプラに関する知識が欠如、品質を確保するための検証の不足、運用体制が未整備、訓練や研修の不足、安定稼働と誤認、SOAを過信、開発運用担当者を67%も削減、専門性のないCIOを任命、リスク委員会や監査委員会が機能せず、過去のシステム障害に通底する真因、現場の意見が本部に上がらずに経営陣に忖度、等が原因である。と金融庁はけつろんした。 システム部のレベラの高さ、経営陣の認識の高さ、副理事長のリーダーシップと理想の追求姿勢が朝日のシステムを保っていると思った。

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