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川本 直
安定の小川哲。一晩で読了。 魅力的な謎とスリリングな展開。謎に段階的に迫っていく手際の見事さ。 重厚な歴史小説からSF、ユーモア小説、そして本作のような純粋なエンタメ小説と、多彩ながら本格派の、今一番面白い小説を書く作家。
小川哲
挟み撃ちを読んだときのような読後感。 僕には難しかった。
高山羽根子
村上春樹の長編のエッセンスをコンパクトに収めた作品で、初心者には最適な一冊だと思う。
村上 春樹
ひらがなを多用した個性的な文体で、クセになるヘタウマ作家といったところか。 僕は好き。
町屋 良平
面白かった。 村上春樹は、とにかく読みやすいのが良い。
面白かった。 中村文則は、中編作家なのだと思う。 文章が上手くないから、重厚なテーマを扱う長編に手を出すと途端にメッキが剥がれる。 調子に乗らずに、自分の器に合った作品を発表してほしい。 教団Xのような上滑りした駄作を発表して、大作家然と振舞う様は見ていてキツイ。
中村文則
文章が巧い。 風景描写が抜群で、そういった技巧が評価されての芥川賞受賞なのかなと感じた。
沼田 真佑
3人の男性を主人公に据えた群像劇。 男の生きづらさをテーマにしており、今の自分が抱える問題意識にど真ん中の作品で、考えさせられることが多かった。 けれども、物語としての面白さがイマイチで、夢中になって読み進めたというより、テーマに対して作者がどういった回答を用意しているのかという結末を知るために読んだ。 描写はこなれていて流石と感じたが、傑作と呼べるかというと微妙なところ。
白岩 玄
リーダビリティが高く、ぐいぐい読ませる展開の巧さを感じた。序盤は拙い表現が多くて文章力に難ありといった印象を受けたが、後半に進むにつれて改善されていき、むしろ独特ながら思わず膝を打つような絶妙な表現も多見されるようになっていき、早々に下した低評価を覆さざるを得なくなった。 250ページ程度であの陰惨な世界観を表現し、まとめあげたのはかなりの手練だと感じた。 作者の他の作品も読みたいと思わせる怪作だった。
李 龍徳