たてがみを捨てたライオンたち
白岩 玄
集英社
作品紹介、あらすじ
仕事のできる妻が妊娠、家事が得意な自分が専業主夫になるべきか悩む会社員の直樹。離婚して孤独を持て余し、人生に虚しさを覚える広告マンの慎一。アイドルオタクを楽しみながらも、モテない自分の人生に不安を感じている公務員の幸太郎。それなりに働いている「大人の男」なのに、モヤモヤするのはなぜだろう。三人のアラサー男性を通して、現代男性の本音とこれからの生き方を描く新しい物語。
感想やレビュー
3人の男性を主人公に据えた群像劇。 男の生きづらさをテーマにしており、今の自分が抱える問題意識にど真ん中の作品で、考えさせられることが多かった。 けれども、物語としての面白さがイマイチで、夢中になって読み進めたというより、テーマに対して作者がどういった回答を用意しているのかという結末を知るために読んだ。 描写はこなれていて流石と感じたが、傑作と呼べるかというと微妙なところ。
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