ラスカルさんの感想、レビュー
大学入学当初、空気が読めずに浮いていた「秋好」は、常に世界を良くすることを目指していた。 何故か秋好に懐かれた、人と近づきすぎない、人の意見を否定しない「僕」は二人で秘密結社モアイを作る。 活動当初は理想を叶えるための団体として活動していたモアイは、秋好の「死」により、就職先斡旋サークルと化し、かつての理想を失っていた。 僕がモアイのあるべき姿を取り戻す物語。 上手いミスリードがあり、物語の前半と後半では見え方が全く異なる。 タイトルは秋好に係るものと思っていたが、ラストの展開は圧巻である。