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青くて痛くて脆い

青くて痛くて脆い

住野 よる

KADOKAWA

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作品紹介、あらすじ

人に不用意に近づきすぎないことを信条にしていた大学一年の春、僕は秋好寿乃に出会った。周囲から浮いていて、けれど誰よりもまっすぐだった彼女。その理想と情熱にふれて、僕たちは二人で秘密結社「モアイ」をつくった。--それから三年、あのとき将来の夢を語り合った秋好はもういない。そして、僕の心には彼女がついた嘘がトゲのように刺さっていた。傷つくことの痛みと青春の残酷さを描ききった住野よるの代表作。

感想やレビュー

大学入学当初、空気が読めずに浮いていた「秋好」は、常に世界を良くすることを目指していた。 何故か秋好に懐かれた、人と近づきすぎない、人の意見を否定しない「僕」は二人で秘密結社モアイを作る。 活動当初は理想を叶えるための団体として活動していたモアイは、秋好の「死」により、就職先斡旋サークルと化し、かつての理想を失っていた。 僕がモアイのあるべき姿を取り戻す物語。 上手いミスリードがあり、物語の前半と後半では見え方が全く異なる。 タイトルは秋好に係るものと思っていたが、ラストの展開は圧巻である。

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