まもるさんの感想、レビュー
まもる
敬語がご誕生と崩御、薨去くらいしか使はれてゐないのが唯一残念なところ。 入門書としては面白いし、時代の流れもわかりやすい。満州事変については多角的に書かれてゐるところも良い。昭和天皇とリットン調査団の交流も興味深い。
川瀬 弘至
潮書房光人新社
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石井筆子の献身ぶりがよく分かる。 また皇室や渋沢栄一とのかかはりも詳細に描かれてゐて貴重な本であると思ふ。
津曲祐次
天皇は、外的側面のみでは語れない。恋闕の精神がなければ本質がわからないのだ。
影山正治
一寸千貫のことばが心に残つた。 かんがえてばかりいると日が暮れちゃうよも共感した。
相田 みつを
戦後の歴史教科書の特徴が理解できた。防衛観点の欠如、外国批判をしないこと、西欧の理念で日本の現実を斬ること、平等主義・全体主義的歴史観、国際法体制対華夷秩序体制の枠組みの欠如の5つが特徴であるとわかつた。 戦後間もない頃の歴史教科書では、日露戦争に防衛的観点があつたことや、大日本帝国憲法に天皇主権対国民主権の枠組みが持ち込まれてゐなかつたこともわかつた。 現代の教科書では未だに1950年代の研究の枠組みで大日本帝国憲法が叙述されてゐることもわかつた。由々しきことである。主権の対比表は削除されなければならない。 人間宣言や十五年戦争史観についての記述の変遷もあるとなほよかつた。
小山常実