すだれさんの感想、レビュー
すだれ
年齢不詳の「彼氏強奪屋」ヒナコが帰ってきた! シリーズ三作目は前回から約八年後の現代の時間軸。 少しサブカル色が強い話が多かったが、ますます磨きがかかったヒナコの手腕は見事の一言。 「初日の幕が上がるまで」が特に秀逸だった。
永嶋恵美
徳間書店
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オタク節全開な文章だが、言っていることは結構まとも。漫画家としての影木栄貴先生の来し方も知りたかったので、その点も大満足。 結構なセレブで、しかも美人な彼女ですら、婚活を始めてから結婚するまで約六年かかっているという事実は重く受け止めたい。 アスラン・ザラとの恋が生涯最大の大恋愛と言いきる影木栄貴先生、好きです。
影木 栄貴
『真相をお話しします』が傑作だったので読んでみたが、少し期待値が高すぎたか。 料理配達人を主役に据えたのは目新しかったし、シェフの設定も良かったのだが、それらを生かしきれていないように思った。 次作に期待。
結城 真一郎
魔女シリーズ最新作。 登場人物は多いが読者を混乱させることもなく、500頁超の長編をだれずに最後まで読ませる力量はお見事。 星川さん、相変わらず頼りになります。
大沢 在昌
まさかの喋る乳酸菌登場小説。 明治ブルガリアヨーグルト50周年を受けて執筆された、いわば御用小説だが、乳酸菌の語りがちょこちょこ挿入されるお陰で、紛うことなき娯楽小説に仕上がっている。 阪神大震災のときに被災地に社員が駆けつけた話や、「ブルガリア」ヨーグルトになるまでのエピソードも熱い。 読後、無性にブルガリアヨーグルトが食べたくなった!
宮木 あや子