kazuさんの感想、レビュー
『北の狩人』読破以来の大沢在昌作品。 居酒屋『いろいろ』の店主円堂が、30年前に20億円のクラシックカーと共に消えた惚れた女を探す…バブル期に共に地上げで稼いだ中村から、地上げの神様として知れた二見社長の愛車の目撃情報。二見は当時円堂と恋仲だった君香を連れて失踪していた。円堂は捜索開始。中村は焼殺される。君香の姪と知り合うも、二見の車を狙うヤクザが襲来。円堂が信用していた付き合いの長いマザーのママがヤクザ側への情報リークが発覚。二見も車も見つかり君香にも再会。車は君香の姉へ譲渡、病の君香を憂うシーンで終。 30年もの間同じ女性を愛し再会…その後の話も読みたかったがそこは読者の想像…渋い円堂は『哀川翔』を浮かべながら読了。