あるみなさんの感想、レビュー
あるみな
言葉にうるさい男が、言葉を操る様々な業界の人間と対談をすることで、新たな気づきを得る。という具合に進んでいく、「言葉に対する姿勢」と「現代の言葉に対する市井の姿勢に向けた警鐘」を考えるきっかけとなる。
松平定知
小学館
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ひと組の少年と少女。うだつの上がらない家庭に生まれた二人が、親の手元から離れ、自分の人生を歩もうとする話。冒頭の奇妙な恋人関係として描かれていたものが、終盤になりその意味を変えていく。 毒親からの自立、男女の恋模様、冒頭と終盤の意味の変化など、辻村深月の「傲慢と善良」に通ずる箇所が多々見受けられるので、こちらの作品を受け入れることが出来た人にはおすすめすることが出来る。
凪良 ゆう
ほとんど作者の自己紹介のようなもの。 一般的な誤用や「それくらい日本語使えば?」となるような分かりづらいビジネス用語、間違っていると思いきや合っているような単語に、果ては個人的に首を傾げたい用語までも並べている。 文章としての言葉遣いは荒々しいが、それゆえ熱が籠るところもあり、辞書のひとつとして手元に置いても良いと思われる一冊となった。
小谷野敦