あいさんの感想、レビュー
主人公の昆虫学者はじめ、登場人物がみなさん魅力的でした。比較的分厚い本でしたが、すらすら読めましたし、それも作者の技なのでしょう。 さて準主役ともいえる刑事ですが、その相棒が毎回かわるようです。今回は、プロファイラーをかじっている、一癖あるおじさん。彼もとてもいい味を出していました。 さっくりと言えば、昆虫から事件を調べていくお話ですので、死体に群がる蛆虫などの描写は、想像するだけで気持ち悪いです。でも読めないほどには感じませんでした。 それにしても昆虫の力、あなどれないです。普段は気持ちわるいだけの昆虫ですが、ちょっと興味すら沸いてきました。